<ANAインスピレーション 最終日◇3日◇ミッションヒルズ・カントリークラブ(6,763ヤード・パー72)>

 劇的な形でメジャー2勝目を挙げたリディア・コは、『ANAインスピレーション』で再びLPGAツアーの歴史に名を刻んだ。72ホール目でバーディを決めて12アンダーにスコアを伸ばし、チャーリー・ハルとチョン・インジを振り切った。残り3ホールでほぼ勝利を手中に収めていたアリヤ・ジュタヌガーンだったが、まさかの3連続ボギー。10アンダーの4位でフィニッシュした。

最強女王リディア・コ、でも素顔は普通の18歳!
 この勝利により、コはメジャー2勝目を挙げた最年少選手となり(18歳11ヶ月9日)、男子を含めても1869年のトム・モリス以来の記録となった。先週の『キア・クラシック』も優勝しているコはこれがLPGAツアー通算12勝目。昨年9月の「エビアン選手権」を制し歴史を作ったコだが、最終ラウンドをノーボギーの“69”で回り勝ち取った2勝目も同様に嬉しかったという。

 「とても嬉しいです。ランク付けすることはできません」とコ。「全部特別です。全ての大会はユニークで各大会の良さがあるし、もちろんこの大会で優勝できたのも本当に嬉しいです。ポピーズポンドに飛び込んだのはキャリアのハイライトになるでしょう。このコースではあまり良いプレーをすることができなかったので、このような結果を出せたことでまた自信がつきますね」。

 首位のレクシー・トンプソンをわずか1打差で追い、最終ラウンドを迎えたコ。トンプソンが苦しむ一方、5番と8番でバーディを奪い、11アンダーでトップに躍り出る。しかし中盤、コが9ホール連続でパーを記録する間に、ジュタヌガーンが3連続バーディを決め逆転。だが2打リードし16番ティに立ったジュタヌガーンは、16番と17番でティショットを曲げてしまい連続ボギー。すでにホールアウトしていたチャーリー・ハルと、18番にいたコと11アンダーで並んだ。

 重要なパットを次々と決めていたコだったが、17番のパーパットが優勝への鍵だったと言う。「おそらく17番ですね。初めてしっかりスコアボードを見て自分の位置を確認したあとのことだったので」とコ。「11番と13番のパットももちろん重要でした。ただそのときは自分のゲームに集中するだけでした。17番は初めて何をしないといけないのかがはっきりしていた。奇跡が起こらない限り優勝は無い状況の中で決めたパットなので非常に大事でした」。

 優勝を決めるには最終ホールでバーディを決める必要があったコだったが、その最終18番(パー5)の第3打をピン側40センチに。そのバーディパットを決めて12アンダーにスコアを伸ばした。状況をふまえるとその第3打はキャリアベストショットの一つだったという。

 「上の方にランクされるでしょう。もちろんショットは全部特別ですし、勝利も全て特別です」と、コ。「ただ、72番目の最後のホールでバーディを決めるのは嬉しいし、勝利が掛かっていたということでさらに特別な思いがあります。レイアップが完璧でした。少しショートするのではないかと思っていたんですが、グリーンが硬くなっていたので結果的に完璧なショットになりましたね」。

 ジュタヌガーンは最終ホールでもティショットを曲げ、左の池へ。結果ボギーを叩き10アンダーにスコアを落としてホールアウトした。

 「最後のホールを除けば、内容は良かったです」と、ジュタヌガーンは言う。「リードするのが初だったのでとても緊張しましたが、次回は楽しめると思います。今週は貴重な経験ができました」。

 最年少記録を破ることが、もはやおなじみと化しているコだが、記録は勝利についてくるものに過ぎないと彼女は言う。

 「私にとってはこの大会、このメジャー大会を優勝できたことがなにより特別です」と、コは言う。「もちろんメジャー複数回優勝の最年少記録で特別感は増しますが、どの大会であっても優勝は嬉しいもの。チームとして取り組んできたことが実を結んだのだと思います。記録などは全て結果についてくるものです。この勝利を噛み締めることが何より大切だと思います」。

※USLPGA公式サイトより提供

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