<ANAインスピレーション 最終日◇3日◇ミッションヒルズ・カントリークラブ(6,763ヤード・パー72)>

 カリフォルニア州にあるミッションヒルズCCで開催された、米国女子メジャー「ANAインスピレーション」は最終ラウンドを行い、首位と2打差の5位タイでスタートした宮里藍は2バーディ・5ボギーの“75で”スコアを3つ落としトータル5アンダー18位タイフィニッシュ。1977年に樋口久子が達成した「全米女子プロゴルフ選手権」以来、39年ぶりの日本女子選手メジャー制覇はならなかった。

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 4番でセカンドをグリーン奥に外してボギーが先行。続く5番パー3でもティショットをグリーン手前に外して連続ボギーとした。9番パー5では3打目を2.5メートルにつけてこの日初バーディを奪って上位への望みをつないだが、11番バーディ直後の12番ではティショットのミスからボギー。「あれがもったいなかった」と続く13番でもボギーを叩いてトップの背中が遠のいた。

 それでも、初日の首位スタートから2打差で迎えた最終日まで。自分のプレーを貫き通した。2週前の「ファンダースカップ」では予選落ち。そこから、「キア・クラシック」でのトップ3フィニッシュ、そして今週の優勝争いとつなげてきたステップは「大きなバウンスバック」とうなずく。「でも、このツアーはやっぱり最終日に伸ばさないと勝てない」と敗北の悔しさが胸に残るのは自身のゴルフがようやく戦う段階まで戻ってきたがゆえだ。

 一昨年には「人生初」というパターに不調を抱えてシードも落とした。昨年は過去3年以内の複数回優勝者というカテゴリでのツアー参戦。賞金ランクは76位でギリギリ(シードは80位まで)今季の出場機会を拾った。それでも、1月の開幕から低調な成績が続き、「オフにやってきた少し手ごたえを感じていなくて、少しやり方を変えた」とよりショートゲームにフォーカスした練習を重ねた。

 使用するギアもアイアンを大ぶりなものに変え、シャフトもより簡単に高さを求めてカーボンに。さらに、「キア・クラシック」前にはパターのロフトを4°に調整するなど絶え間なく自身のアップデートを重ねてきた。昨年大会は初日2位スタートも3日目に失速して最終日はまばらなギャラリーの中で終えた。だが今年は優勝争いの中に、確かに“AI MIYAZATO”がいた。

 「先週は3位で終わって達成感のほうが強くて。でも、今週は優勝争いに加わってスコアを落としてしまって悔しい。試合を“勝つ”ことに対して気持ちがハッキリしてきたと思う。一試合でも早く勝ちたい」。宮里が復活に向けて踏んできたプロセスは、勝利という大きなステージに向かおうとしている。

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