<ANAインスピレーション 3日目◇2日◇ミッションヒルズ・カントリークラブ(6,763ヤード・パー72)>

 米国女子メジャー「ANAインスピレーション」は第3ラウンドを行い、トータル7アンダーの首位タイでメジャーの決勝ラウンドをスタートした宮里藍は2バーディ・1ボギーの“71”でスコアを1つ伸ばしトータル8アンダーでフィニッシュ。同組で回りトータル10アンダーまでスコアを伸ばしたレクシー・トンプソン(米国)に2打差の5位タイに踏みとどまり、初のメジャー制覇の可能性を残して最終日を迎えることとなった。

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 ムービングデーとは名ばかりに、やや強く吹いた風と硬いグリーンにリーダーボードが停滞した。トーナメントリーダーでスタートした宮里も序盤から我慢のゴルフ。5番パー3では183ヤードを5番ユーティリティで放ったボールがピン手前30センチにつくスーパーショットでバーディを奪うも、9番では3パットのボギーを叩いてスコアを落とした。

 バックナインに入ると、さらにしびれる展開が続く。「とにかく拾い倒しましたね(笑)」と10番から17番までは、すべてスコアカード通りのプレー。それでも、最後に粘りが報われた。18番パー5では同組のトンプソンがピン左5メートルからイーグルフィニッシュ。それでも、18番グリーンにイーグルの余韻が残る中冷静にルーティンをこなすと、約2メートルのバーディパットをねじ込んで「最後は少しアドレナリンが出た」と握り拳に力を込めた。

 思っても思っても届かない“カタオモイ”に悩まされた。砂漠地帯の日差しに硬く締まったグリーン。メジャーらしいセッティングとなってきたが、どこかいつもと違う。「ロングパットを打ち切れなくて、1メートル前後のパーパットが何度も残った。グリーンの硬さとスピードが比例していなくて重かったですね」。硬いグリーンはスピードも上がっていくのが一般的だが今年のグリーンは“硬”いのに“重い”。この日のスティンプメーターは12.5フィートと発表されていたが、実際は“硬重い”状態でイメージをつかむのに時間がかかった。

 それでも耐えてつかんだ2打差5位のポジションは、メジャータイトルへのビッグチャンスだ。「私の中では今日さえ乗り越えれば明日はガッツリという感じだったので。この位置でこの試合を回れてること自体楽しいこと。ドキドキ感を味わいながら回るのは大変だけど、楽しいと思ってやれているので。明日もう一日緊張感を楽しみながらやりたい」。

 2012年6月の「ウォルマートNWアーカンサス選手権」以来のツアー10勝目は、初のメジャータイトルとなるか。1977年の「全米女子プロゴルフ選手権」を制した樋口久子に続く日本人女性2人目の快挙に挑む。

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