<ANAインスピレーション 2日目◇1日◇ミッションヒルズ・カントリークラブ(6,763ヤード・パー72)>

 「良いゲームだった。今日のほうが満足感は高い」。5アンダーの首位タイからスタートした米国女子メジャー「ANAインスピレーション」の2日目を、5バーディ・3ボギーの“70”で終えた宮里藍は西日に照らされながら満足げに笑顔を見せた。悲願のメジャー制覇へ。トータル7アンダーの首位タイをキープして決勝ラウンド進出を決めた。

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 午後に予想されていた風も穏やかなコンディション。時折日本語の混じる大歓声に後押しされてトーナメントリーダーはINコースからスタートした。11番パー5ではティショットを右の木に当てながら、冷静にレイアップして3打目をピン上4メートルにつけてバーディ先行。13番ではバンカーから寄せきれず今大会初のボギーを叩くも「ボギーは出るものだと思っていたので」気持ちはみじんも揺るがない。直後の14番パー3ではティショットを3メートルにつけてバーディを奪い返した。

 17番では182ヤードをユーティリティで放って2メートルにつけるスーパーショットでバーディ。後半は耐える展開が続いたが6番でバーディを奪うと、8番ボギー直後の最終9番パー5もきっちりバーディで締めくくり、すでに7アンダーでホールアウトしていたレクシー・トンプソン(米国)に並んで首位タイをキープした。

 何度も、何度もしびれるパットを沈め続けた。3メートル前後が多く残ったバーディパットだけではなく、12番では上から2メートル、後半4番でも2.5メートルのパーパットを慎重に沈め切った。好調のパットについて宮里は「ラインが読めている」とうなずく。2日間合計54パット(初日27、2日目27)は上位ではチョン・インジ(韓国)に続く2番目の数字だ。

 3位に入った前週の「キア・クラシック」直前には、パターのロフトが2°しかなかったことに気付いて、ややハンドファースト気味にインパクトする自身のストロークに合わせて4°に調整した。これが好循環を生んだ。パターにも適正なロフトがないと、インパクトでボールが地面に潜り込むような動きになり方向性にも影響を及ぼすが、これにより「コロがりが良くなった」と同週にさっそく結果につなげて見せた。

 思い通りのボールを打ち出せる自信が迷いのないライン読みにつながる。「深く考えずに自分のイメージを大切にやれている。グリーンのスピードを感じることが大切。自分の感性を活かしてできている」。パターの調整から生まれた好循環が宮里の感性を最大限に引き出した。

 父でコーチの優氏も太鼓判だ。「ショートパットを外すときは、ヘッドがインパクト後に跳ね上がる動きが入っている」と分析する。しかし、この2日間は「パターに復調の兆しが見えたのでホッとしている」と娘の躍進に目を細めた。

 首位タイで迎えるメジャーの決勝ラウンド。だが、まだ2日間が終わったばかり。「長い週末になると思う。でも、良いゴルフができているし、今この位置にいてこの状況を楽しまないのはもったいない。自分のゲームがどこまでできるか挑戦したい」。勝負の36ホールはどんな風が吹くだろうか。

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