<ANAインスピレーション 初日◇31日◇ミッションヒルズ・カントリークラブ(6,769ヤード・パー72)>

 米国女子メジャー「ANAインスピレーション」は31日(木)に第1ラウンドを行い、宮里藍が5バーディ・ノーボギーの“67”をマークしてアサハラ・ムニョス(スペイン)と並ぶ首位タイスタートを決めた。宮里は先週の「キア・クラシック」に続く初日首位タイ。上昇気流に乗ってメジャーの初日を滑り出した。

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 朝の冷たい空気が砂漠地帯に降り注ぐ太陽で暖められていく中、宮里は12度目の今大会を1番ティからスタートさせた。落としどころが狭い難しいティショットをフェアウェイに運ぶと、8番アイアンから高弾道の一打をピン右1メートルにつけてバーディにつなげた。「あのバーディは大きかった。あれで気がラクになってその流れで続けてバーディを獲れたと思う」。

 続く2番パー5も完璧な4ストロークでバーディを奪うと、5番パー3では右手前から約10メートルを沈めて3つ目のバーディ。6番では池越えのセカンドをピン奥3メートルにつけると下りのパットを慎重に流し込んだ。最大のピンチは中盤15番。3打目を寄せきれず7メートルを残したが、「ボギーでも大丈夫と追い込まずにやれた」とスライスラインをねじ込んで会心のパーセーブ。最終18番は3打目がピンにあたるスーパーショットでバーディフィニッシュとして、ボギーフリーのラウンドを完結させた。

 前週の3位フィニッシュから今大会でのトップスタート。一昨年にはシード落ちしたとは思えないパフォーマンスを見せている今季の宮里だが、それは劇的な変化ではなく「すべては積み重ねだと思う」と言う。例えば、宮里のゴルフを支えるショートゲーム。練習グリーンでは多くの選手がパターを黙々と練習する中、アプローチとパターを交互に繰り返す宮里の姿を見ることができる。

 「寄せワンを意識して、ただ数をこなしてもしかたないので、より実戦にそった練習ですね」。苦しい時期もあったが、試合でトップパフォーマンスを見せることだけを考えて練習から目の前の一打にすべて向き合ってきた。「もう何年も続けているんですけどね。なかなか上手くいかないです(笑)」。この姿勢がショートゲームに限らないのはいわずもがな。さらっと発した言葉に強さを感じた。

 2週連続でのトップスタートにももちろん気持ちは変わらない。昨年は2位スタートから失速して最終的には41位タイ。「このポジションにいて何回も崩している経験がある。それがゴルフ。風が吹くかもしれないし、グリーンも固いし、どれだけホールに集中してパーをとれるかだと思う」。自分に対する期待感をいたずらにあおることはまだしない。

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