<ヨコハマタイヤゴルフトーナメント PRGRレディスカップ 最終日◇13日◇土佐カントリークラブ(6,217ヤード ・パー72)>

 国内女子ツアー第2戦『ヨコハマタイヤゴルフトーナメント PRGRレディスカップ』最終日、最終組を回るイ・ボミ(韓国)が18番ティグラウンドに立った時点で、柏原明日架と飯島茜がトータル8アンダーでホールアウト。ボミは同組のキム・ハヌル(韓国)、渡邉彩香と並びトータル7アンダーとしていた。

イ・ボミ今季初優勝!特選PHOTOは写真館で
 その18番ではハヌル、渡邉がティショットをフェアウェイをキープしたのに対し、ボミは右へ曲げ、木々に遮られてピン方向に真っすぐ狙えない状況に陥る。だが「風も左から吹いていたし、半分は成功するかなって…」と感じて振りぬいたショットは「3mでもすごいと思った」という本人の予想を裏切り、ピンそば20cmにつけて18番グリーンでは大歓声が起こった。同組の2人がバーディを奪えずに脱落したのに対し、ボミはタップインでバーディ奪取。柏原、飯島とのプレーオフに突入した。そしてプレーオフでは4ホール目に唯一バーディを奪い熱戦に終止符、今季初勝利を決めた。

 「運があったと思います」。トータル9アンダー・首位発進のハヌルが前半からスコアを落とし上位が混戦状態になるも、最も苦しい場面でのイメージ力で競り勝った。「何回やってもあのショットは出ない」というこの日のハイライトでもある18番のセカンド。日本ツアー初優勝を飾った2012年の同大会でも最終18番のティショットは右へ曲げており、「その時もチャンスにつけたので」とポジティブ思考でピンチに臨んだ。普段は練習しないインテンショナルスライスをイメージし、残り134ヤード、8番アイアンをフェースオープンのまま振り抜き、起死回生のスーパーショットを披露。昨季賞金女王の力をまざまざ見せ付けた。

 「(2年連続の)賞金女王は今は考えていないけど年間3勝は欲しい。(ギャラリーは)“賞金女王”だと思って、私のプレーを見ると思うので」と責任感を語ったボミだが、不安は抱えている。「心のなかではいろいろなプレッシャーがありました。オリンピックもいきたいなぁ、優勝はできるかなぁとか…」と。今週勝てなければ五輪の話は封印することも考えたボミ。だが初日のラウンドで回った原江里菜の“ボミが笑ったら周りが嬉しいよ”という言葉に救われ、名コンビの清水キャディに支えられ、賞金女王らしいプレーを見せることができた。

 「(この優勝で)3勝すれば五輪の可能性もあるかもしれない」と前向きな笑顔を見せたボミ。誰も成し遂げたことのない昨季の偉業に対するプレッシャーも少しは軽減されたかもしれない。開幕2戦目での優勝は非常に大きな意味を持つ勝利となっただろう。

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