いよいよ今日、『ダイキンオーキッドレディス』が開幕。昨年の国内女子ツアーは賞金ランキング5位までを海外選手が独占、日本人選手にとっては苦しいシーズンとなった。また、今季も海外勢が大暴れするのか、はたまた日本勢の巻き返しはあるのか。注目の日本人選手について村口史子に話を聞いた。

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 昨シーズンは日本人選手にとっては厳しいシーズンとなりました。ですが、今年は日本人選手の巻き返しに期待しています。筆頭は、私自身、昨シーズンもっと上位にいくと思っていた成田美寿々選手でしょう。去年はずっとオリンピックに出たいと言っていて、その辺りとのバランスがちょっと上手くいかなかったのかなぁと見ています。でも、彼女の練習を見ているとすごく前向きにやっていますし、元々ガッツもある選手。今年は昨年以上の成績を出してくれそうな気がします。

 賞金ランキング7位に入った上田桃子選手は勝てませんでしたが、じゃあ“何が悪かった”というのは無いと思います。どうしても「勝つ」ということは自分の力以外の何かがないとできないところがあって、そのきっかけが前半から掴めなかったように感じました。ですが、賞金ランキング7位に入るということは1年を通じて安定した成績を収めたということ。一時よりも気持ちのアップダウンがなくなってきました。きっかけさえ掴めれば今季は勝てるのではないでしょうか。

 対して原江里菜選手が7年ぶりに勝ちました。原選手はすごい努力家で、トレーニングもものすごくしていると聞いていました。ただ、どちらかというとパーオン率は良いんだけども最終的なパットが決まらないという印象がありました。ですが色々な経験を積んだことで、組み立てができてきたというのが良かったですね。最後の18番ホール(パー5)でも2オンを狙おうとしたところを、ちゃんとキャディと相談してレイアップするなど落ち着いていました。これまでの努力が実った素晴らしい優勝でしたね。3勝目はすぐにやってくると思いますよ。

 今年はオリンピックイヤーということで、出場に向けて気合いの入っている大山志保選手にも注目です。昨年は彼女にとって良いシーズンだったと思います。最終的に5位となった全米女子オープンも樋口さんに続いて2人目のメジャー制覇をするのでは、と思って見ていました。彼女の優れている点と言えばパターですね。賞金女王になったときはかなりパットが決まっていたし強気でした。その感じがまた戻ってきている気がします。ゴルフに対する情熱も素晴らしく、若手を引っ張っています。個人的な希望としては五輪に出てもらいたいですね。

 昨年初優勝を挙げた菊地絵理香選手は、あんまり“2勝目”というものに縛られない方が良いと思います。周囲は「2勝目からが本当の実力だよ」と言うと思いますが、そういう風に考えるとプレッシャーになってしまうと思うので。何度も優勝争いに加わってチャンスを待ち、その時に自分のプレーができるかどうかが大事です。日本女子オープンでも優勝争いしたように実力は十分にありますから、そこができればおのずと勝利が見えてきます。

 びっくりしたのは森田理香子選手がプロギアへ移籍したことですね。2013年のときのような活躍できるかどうかはクラブが合うか合わないかが重要です。上手く合えば良い方に向かっていくのではないでしょうか。その他の移籍した選手もクラブとの相性がカギとなってくると思いますが、クラブ変更をきっかけに更なる飛躍を期待したいところです。

 また、女子オープンを勝った馬場ゆかり選手が賞金シードから外れました。私もシード落ちの経験があるから分かりますが、馬場選手は昨シーズン調子が上がってこなくて、「え?え?え?」と困惑している間に神経質になってしまい、そのピリピリが成績に結びつかなかったのだと思います。今の彼女に大事なのは“開き直り”でしょう。いったんリセットして、新人の気持ちで「がむしゃらにやろう」と思ってやれば力はあるわけですから。「また1から頑張ろう」と切り替えられれば、シード復帰だけでなく優勝のチャンスもあると思いますよ。

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