米国男子ツアー「ウェイスト・マネージメント・フェニックスオープン」で米ツアー通算2勝目をマークした松山英樹。リッキー・ファウラー(米国)との4ホールにわたる激闘を制しての決着だった。これで松山はプロ転向後プレーオフで4戦4勝。世界ランク1位のジョーダン・スピース(米国)に「ヒデキは勝負師の本能を持っている」と言わしめた勝負強さを、60万人を超えるギャラリーを集めた“ピープルズメジャー”で発揮した。

松山英樹、米ツアー2勝目を引き寄せた高精度アイアンの秘訣とは
 プレーオフももちろんのこと、正規のラウンドの土壇場で最大限の集中力を発揮した。2打差で迎えた17番でファウラーがティショットをグリーン奥の池に落としてボギーとしたのに対し、松山はグリーン手前からのアプローチを1メートルにつけてバーディ。これで13アンダーで並ぶと最終18番はファウラーに内側につけられるも、奥から約5メートルをねじ込んでプレーオフ。「72ホール目のバーディパットは、今までで一番良かったんじゃないかな」と語るクラッチパットだった。

 松山はプレーオフでの強さについて、負けなしということは認識しながらも、「時の運もありますし、たまたま今日17番で2回ともリッキーが池に入れてくれたので勝てたというだけで、自分から引き寄せた優勝じゃないような感じもする」と振り返る。それでも、「まあでも勝つっていうのはすごく大変なことだなっていう感じはあるので、その中で勝てたのはすごく嬉しい」とうなずいた。

 勝負強さの源はやはりメンタルか。この日はファウラーを応援する米国ギャラリーの中“完全アウェー”だった。だが松山は「あの状況なら99%は僕(の応援)じゃないという雰囲気でしたけど、まあ、それを逆に勝ってやる、という強気な気持ちでがんばりました」と逆境に気持ちを奮い立たせていた。

 2014年ダンロップフェニックスでの岩田寛とのプレーオフも気持ちの強さが出た戦いだった。「一番親しくしてもらっている先輩なのでやりにくいと思っていた。でも、少しでもスキを与えたら負けると思ったので、態度悪いと思われたかもしれないけど、それくらいの気持ちだった」。ティグラウンドから先輩を圧倒してプレーオフを勝ち切った。

 PGAツアーはジョーダン・スピース(米国)、ジェイソン・デイ(オーストラリア)、ローリー・マキロイ(北アイルランド)、リッキー・ファウラー(米国)というビッグ4の時代に入ったと言われている。並ぶ名前は松山とほぼ同年代。「やっぱりすごく刺激になる。僕ももっともっと練習して、もっと勝てるようにがんばって、そういう存在になれるよう練習していきたい」。気持ちの強さをまたアピールした日本の勝負師がビッグ5の一角に名乗りを挙げた。

【松山英樹のプレーオフ戦歴】
2016年:ウェイスト・マネージメント・フェニックスオープン 優勝 プレーオフ:リッキー・ファウラー
2014年:ダンロップ・フェニックス 優勝 プレーオフ:岩田寛
2014年:ザ・メモリアル・トーナメント 優勝 プレーオフ:ケビン・ナ
2013年:フジサンケイクラシック 優勝 プレーオフ:谷原秀人/S・J・パク

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