<ウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープン 事前情報◇3日◇TPCスコッツデール(7,266ヤード・パー71)>

 アリゾナ州にあるTPCスコッツデールで開催される「ウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープン」はシーズン序盤の印象的なトーナメントの1つ。トーナメントウィークに集まるギャラリーは約50万人ともされ、周囲360度をスタジアムに囲まれた16番パー3は誰もが知る名物ホールとなっている。

練習日から大ギャラリーを飲み込んだ16番の大スタジアム
 16番でティショットがグリーンに乗らなければ容赦無いブーイング。たびたびビールのカップがコースに投げ込まれることからわかるように当然、酒が入っている。この観戦スタイルに「最初は慣れなかった」と語る石川遼も今は当然のように一種異様な光景を受け止めている。「応援じゃないですよね(笑)お酒を飲みながら、そのつまみ?でも、アメリカのゴルフが象徴されていると思う。日本ツアーにもファン目線というのは取り入れたい」。ファンに合わせた観戦の多様性もあってしかるべきという思いだ。

 だが、石川もその境地に達するには少し時間がかかった。過去3回出場も全てで予選落ち。「ギャラリーの騒がしさに慣れなかったし、楽しむことができなかった。ブーイングに過剰に反応してしまったりしていた」とコースと対峙する前に、周囲の環境に負けていたことも事実だ。「頭をよく使わないといけないコース。攻め方が1通りじゃだめ。これまで3回出た中では、そういう攻め方ができていなかった」。ここに来て、ようやくコースをしっかりと見つめてゲームプランを描くことができるようになった。

 先週は初日にハーフで4つのダブルボギーを叩くなどして予選落ち。コース入り後は「やはり手先で打たないということ。先週の初日、2日目ともにできていなかった。あとはアプローチが先週はあんまり良くなかったので、そこを練習してきました」と課題をしっかりと見つめて調整を続けてきた。この日は2時間半と比較的短めの調整で切り上げたが「調子がすごい良かったらもっと練習していたと思うけど(笑)。でも悪くもないしすごう良いという感じでもない」と気持ちはフラットだ。

 大ギャラリーの前で迎える戦いも今年で4度目。酒のつまみになる覚悟も出来ている。「ちょっとスパイスの効いた、印象に残るようなつまみになりたいですね」。ニヤリと笑ってコースをあとにした。

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