昨季の国内女子ツアーの優勝選手を振り返り、強さの要因を探る“Playback LPGATour2015”。これまで優勝者のスイングを解説してきたが、番外編として昨季優勝こそないものの、今季の活躍が期待される注目選手をピックアップしていく。第24回目は昨季初の賞金シードを獲得した松森彩夏。フル参戦1年目から活躍した若きショットメーカーのスイングの特徴とは?

【解説】松森彩夏、スイングアークの大きいスイング連続写真(計11枚)
 ファイナルQT11位の資格で挑んだ昨シーズン。フル参戦1年目とは思えない活躍をシーズン序盤から見せた。4月の「フジサンケイレディス」で同期の藤田光里と優勝争いを演じて2位タイフィニッシュすると、その後も「マンシングウェアレディース東海クラシック」で2位に入るなど何度も優勝争いに食い込んだ。

 ツアープロコーチの辻村明志氏はそんな松森のスイングを「シャープで角がない。新人の中でもかなりのショットメーカーであり、将来を感じさせられる美しい」と表現する。「スイング中どの部分を見ても「角」がなく、力みを感じさせない。左右の腕が喧嘩することなく、腕の長さのコントロールが非常に上手い。バックスイングでは左腕が長く、フォロースルーでは右腕が長い。これが彼女のスイングアークの大きさを象徴している(辻村)」

 「スイングアークが小さく悩んでいるアマチュアの方には是非彼女のスイングを参考にしてほしい。彼女の良さのすべてがインパクトの写真から見て取れる。注目して欲しいのはインパクトの際、左肩からクラブヘッドまで、また、左肩から左足裏までが一本の線となり、左サイドがしっかりと受け、エネルギーを逃がすことなくボールに伝えられている点。エネルギーが分散するのではなく集結する、効率がとても良いスイングである」。

 「彼女の更なる飛躍は、コースマネージメント、アプローチやパッティングといったショートゲームがカギとなるのは間違いないであろう」と辻村氏。ショットはすでにツアーでも上位。あとは100ヤード以内を磨けば、あと一歩届かなかった初優勝が見えてくる。


<ゴルフ情報ALBA.Net>