<グアム知事杯女子ゴルフトーナメント 最終日◇22日◇レオパレスリゾートCC(6,482ヤード・パー72)>

 グアム政府観光局が主催する2日間競技「グアム知事杯女子ゴルフトーナメント」最終日。首位からスタートした青木瀬令奈は、プレーオフで佐藤絵美に破れ優勝はならなかった。

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 精神状態を保つのが難しいプレーオフだった。正規のラウンドをホールアウトした青木には「優勝おめでとう」という祝福の声が注がれていた。最初は困惑していたが、次第に「確かに同組の2人よりもスコア良かったのもあって、“嬉しい、初めて勝てた”って思っていた」。だが、その直後、青木は「プレーオフになります」と告げられ、「1回喜んだもの、ホッとしたものをもう一度持ち上げなければいけなくて。どうしようって」。気持ちを切り替えるだけで必死だった。

 そんな中でも、初勝利に向け懸命に戦った。1ホール目では「アドレナリンが出すぎた」と2打目をオーバーしてバンカーに入れるも、「強すぎず弱すぎず良いパットができた」とパーを奪取。佐藤に食らいついた。

 決着がついたのは3ホール目。7mのバーディパットを50cmに寄せた佐藤は、青木のライン上に足がかかるためマーク。対して青木は約3メートルのバーディパットを決めれば優勝という状況だった。「あるとすれば少しのスライスかなと。左一杯に打とうと決めて打ったらフックしたんです。“えっ、なんでフック?”って」。無常にもカップと逆方向へボールは転がっていった。

 さらに「じゃあ折り返しは真っ直ぐかな」と思って打った打球は下から切れてフック。優勝が青木の手から抜け落ちた。「“なんでフックしたんだろう”って思いながら打ったのが良くなかったですね」。悔しさを噛み締めるように吐き出した。

 言葉では言い表せないほどの悔しい敗戦。だが、その中で見えてきたものがあるという。「去年のレギュラーツアーで良い優勝争いをさせてもらって。でも優勝に届かないのは何かというのをシーズン終わってからすごく考えていたのですが、まずはメンタルというのが見えてきた」。

 そう感じさせたのは負けが決まった瞬間に他ならない。佐藤が優勝を決めた瞬間、青木はすぐにグリーン上から消え去った。「あの時、悔しい気持ちが先行しちゃって逃げるようにキャディバッグの方に引いてしまった。でもホントなら、絵美さんに寄って“おめでとうございます”って言えるような精神状態じゃないとダメなんですよね。勝てる選手になるためには、そういう行動がとれる精神力が無いと。また1つ勉強になりました」。

 今後は25日までグアムで過ごし帰国。その後ハワイで10日ほどの合宿を行い開幕に備える。今日学んだこと生かす場所、そして悔しさを晴らすのはレギュラーツアー。そう誓ってクラブハウスに別れを告げた。

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