昨季の国内女子ツアーの優勝選手を振り返り、強さの要因を探る“Playback LPGATour2015”。優勝者のスイングを解説してきたが、番外編として昨季優勝こそないものの、今季の活躍が期待される注目選手をピックアップしていく。第23回目は2013年賞金女王の森田理香子。女子ツアーで最も美しいと評される森田のスイングの特徴とは?

【解説】クラブを体に巻きつけるように振るシンプルフォーム!森田理香子スイング連続写真(計11枚)
 ツアーのなかでも飛距離が魅力の選手だがツアープロコーチの辻村明志氏は「リストワークが非常に上手く“ゆったりとしなやかにスイングをする”にも関わらず大きな飛距離を出せるのは、パワーのタメ方が上手く、体幹がとても強い森田ならでは」と評す。

 「アドレスのスタンス幅を狭くとっているのは、左右の体のブレをなくして小さな移動のなかで大きなエネルギーを生み出すことが目的。その場で回転するイメージですね(辻村)」

 体重移動を大きく使うというよりも、背骨を中心とした左右対称の回転運動でフィニッシュ直前までしっかりと頭を残して、クラブを体に巻きつけるようにシンプルに振るのが森田のスイングフォーム。力の抜けたバランスの良いフィニッシュが、彼女のスイングバランスの良さを象徴しているという。

 「スイングテンポが速く、頭を残せず、フィニッシュが上手く立てないアマチュアの方は、遠くの景色が平行に見えるようバランスの良いフィニッシュを3秒間とることからスイングを考えても良いのではないでしょうか」と辻村氏。森田のようなスイングは難しいもののバランスのよいスイングを手に入れるためには試してみるのはどうだろう。


解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。コーチ転身後はツアー帯同コーチ、キャディとして上田桃子、濱美咲らを指導。今季は上田の出場全試合に帯同し、様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。

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