今季の国内女子ツアーの優勝者の活躍を振り返り、強さの要因を探る“Playback LPGATour2015”。第15回目は今季「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント」でツアー4勝目を挙げた表純子。国内女子ツアーで5年ぶりとなる40代での優勝を挙げたベテランのスイングの特徴とは。

【解説】表純子の高弾道を生むスイング連続写真(計11枚)
 表は2011年開幕戦から、「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」などの出場基準が限られる試合も含めて全試合に出場を続け、ツアー全試合連続出場記録を175試合に更新。身体の丈夫さはもちろん、安定した成績も求められる大記録だ。

 そんな表のスイングをツアープロコーチの辻村明志氏は「高弾道を生むアッパーブロー」と表現する。「強みは、ランチアングル(打ち出し角の高さ)。最近の国内女子ツアーではボールをグリーン面で止められることが必須。彼女の場合、パワーやスピン量でボールを止めるのではなく、出球の高さで高弾道を生み上から落とすことで止めてくる。(辻村)」

 「ボールポジションを他の選手より左足寄りにボールを置き、ダウンスイングで軸を少しだけ右に傾けることにより入射角を極限まで浅くし、芝生をこすりながら最下点より先でボールを捉えることによりアッパー軌道で打ち抜いている。また、打ち込むというよりは払い打つといった印象で、クラブフェイスの接地面ではソールが芝生の上を“サッサッサッサッ”と滑っている音が聞こえてくる。この打ち方により、フェアウェイウッドやユーティリティでもチャンスにつけてくる。ロフト通りにボールが上がらないアマチュアの方には参考になる技術だろう」。この技術があるからこそバッグに7本のウッドが入っているのだ。

 「連続出場試合記録を1試合でも多く伸ばし、鉄人プレーヤーであり続けて欲しいと願う」と辻村氏も願う大記録。「若い選手と一緒に合宿に行っても私についてこられないですから。遊ぶ体力も含めて負けないな、と(笑)」と語るまだまだ元気な40代は来年もさらに記録を伸ばすに違いない。

解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。コーチ転身後はツアー帯同コーチ、キャディとして上田桃子、濱美咲らを指導。今季は上田の出場全試合に帯同し、様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。


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