今季の国内女子ツアーの優勝者の活躍を振り返り、強さの要因を探る“Playback LPGATour2015”。第8回目は今季2012年以来の年間2勝を挙げ、賞金ランク5位に入った李知姫(韓国)。国内女子ツアーでの生涯獲得賞金3位(948,708,892円/2015年終了時)につけ、毎年安定した結果を残すベテランのスイングの秘密を探っていく。

【解説】“不調の少ない”安定感!李知姫のスイング連続写真(計10枚)
 開幕2戦目の『プロギアレディス』で久々の優勝を飾った知姫。雨模様となった最終日は先にホールアウトしていた鈴木愛に1打差ビハインドで最終18番に。パーオンしたもののバーディパットは約20m。絶体絶命の状況だったが、土壇場でロングパットを捻じ込みプレーオフに持ち込むと、プレーオフ3ホール目でも9mを沈めて鈴木を振り切った。

 6月の『ニチレイレディス』『アース・モンダミンカップ』、そして2週間のツアー中断を挟んでの『サマンサタバサ ガールズコレクション・レディース』で3試合連続2位フィニッシュ。また終盤の『NOBUTA GROUP マスターズGCレディース』で今季2勝目を挙げると、翌週の日米共催『TOTOジャパンクラシック』では2位に入り、今季は2011年以来の獲得賞金1億円突破を果たした。

 2001年からシードを守りづつけ活躍を見せている知姫のスイングは「韓国選手では珍しく、フットワークを大きく使ってくる」ことが特徴だとプロコーチの辻村明志氏は説明する。

 「ダウンスイングではクラブの重さ、腕の重さを利用し、手元が低くまで落ちているため重心が低く下半身がしっかり使えます。インパクトゾーンを低重心で動けているため、エネルギーをロスすることなく、ボールに伝えることができるのでショットでの不調が少ない選手といえるでしょう(辻村)」

 インパクトゾーンで伸び上がったり、重心が高くなったりするとショットがブレやすくなるが、知姫は“ブレにくいスイング”がしっかりと固まっていることが長く活躍できる秘訣といえるだろう。


解説・辻村明志(つじむらはるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。コーチ転身後はツアー帯同コーチ、キャディとして上田桃子、濱美咲らを指導。今季は上田の出場全試合に帯同し、様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。

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