今季の国内女子ツアーの優勝者の活躍を振り返り、強さの要因を探る“Playback LPGATour2015”。第7回目は今季出場26試合中17試合でトップ10入りするなど抜群の安定感を見せ、2勝をあげたアン・ソンジュ(韓国)。今季の活躍の変遷を振り返るとともにスイングの特徴を見ていこう。

【解説】エネルギーの溜まったトップ!アン・ソンジュのスイング連続写真(計12枚)
 2014年の賞金女王として、そして結婚後初のシーズンとして迎えた今季は、初優勝が後半戦に入ってからの7月『センチュリー21レディス』と彼女にとって少し遅いシーズン初勝利となったが、日米ツアーの精鋭78名が出場した11月の日米共催競技『TOTOジャパンクラシック』で夢と語っていた米ツアー初勝利。

 同大会では生涯獲得賞金7億円突破の最年少記録を更新(147試合目)、さらに日本ツアーは節目の20勝目を達成した(28歳69日は史上5番目の速さ)。

 アンのスイングについてプロコーチの辻村明志氏は「非常にゆっくり、高く遠くにバックスイングして、しっかりと右足に体重が乗っている。大きなエネルギーの溜まった深みのあるトップが持ち味ですね」と評する。

 「トップからは溜めたエネルギーを“使おうとする”のではなく“使えるように脱力”している。切り返しから右足に乗った体重を左足に戻すことから始まり、左足が流れることなく、低重心・ベタ足のままボールに全体重をかけ、そこから一気にフィニッシュまで振り抜けている。左足が流れないからこそのベタ足は彼女の持ち味。また両ヒジをつねに体の前に保ち、リストワークが非常に上手く使えているため、持ち球であるハイドローボールが打てています(辻村)」

 現在28歳。30歳になったら引退と話すが「(30歳になったときに)28勝とか29勝だったら30勝を目指すかもしれません」という展望を持っているアン。来季はどれくらいの勝ち星を積み上げるのだろうか。

解説・辻村明志(つじむらはるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。コーチ転身後はツアー帯同コーチ、キャディとして上田桃子、濱美咲らを指導。今季は上田の出場全試合に帯同し、様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。

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