今季の国内女子ツアーの優勝者の活躍を振り返り、強さの要因を探る“Playback LPGATour2015”。第4回目は“日本人屈指の爆発力”で今季2勝を挙げた成田美寿々。今季の活躍の変遷を振り返るとともにスイングの特徴を見ていこう。

【解説】女子プロ界の超アスリート・成田美寿々のスイング連続写真(計12枚)
 今季1勝目を飾った4月の『スタジオアリス女子オープン』では首位・藤田光里と2打差で迎えた最終日に大会コースレコード“64”をマークし逆転優勝。最終日最終組でともに回った藤田へ大声援が集まるなかでの逆転Vに対して、優勝会見では『アウェーこそ、私のホームだと思う』との名言も。この台詞は「LPGAアワード2015」の報道陣選出メディア賞“ベストコメント部門”に選ばれた。

 6月の『サントリーレディス』で2勝目を挙げ、7月に出場した『全米女子オープン』『全英リコー女子オープン』では好成績を残すことができなかったが、国内ツアー後半戦も安定した成績で賞金ランクトップ10でシーズンを終えた。

 日本人屈指の飛距離を持つ成田について、ツアープロコーチの辻村明志氏は「女子プロの中の“超アスリート型プレーヤー”。ボディーターンでボールを押していけているのが持ち味ですね」と評する。

 「ティショットで大きな飛距離のアドバンテージを取り、アイアンショットではピンを狙っていけるライン出しの上手さがある。体の面とクラブフェース面を一定に保ちながら背筋をしっかり使えているので大きな飛距離を生み出すことができます。ダウンスイングから首が右側に傾いているので、上体のリキみが出てインパクトで詰まっているという点もありますが“両首の長さ”が揃えばさらにスイングはよくなると思います(辻村)」

 練習の仕方やアイデアも豊富で、クラブセッティングを“契約フリー”にするなどクラブに対する探究心も持つ成田。『リコーカップ』後に「来年は賞金女王になりたいと思います。遠い存在だったけど今年は近づけたと思うし、オフで鍛えなおして来年は追いつけるかと思った」と語ったように来季は“女王戴冠”へ向けて戦っていく。


解説・辻村明志(つじむらはるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。コーチ転身後はツアー帯同コーチ、キャディとして上田桃子、濱美咲らを指導。今季は上田の出場全試合に帯同し、様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。

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