今季の国内女子ツアーの優勝者の活躍を振り返り、強さの要因を探る“Playback LPGATour2015”。第2回目は女王イ・ボミ(韓国)に唯一喰らいついた賞金ランキング2位のテレサ・ルー(台湾)をフォーカス。今季5勝の変遷を追っていくとともに、国内女子ツアーNo.1のスインガーの特徴を探っていく。

【解説】女子ツアーNO.1スインガー!テレサ・ルーのスイング連続写真(計10枚)
 開幕戦『ダイキンオーキッドレディス』で、2014年最終戦『LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』からの“ツアー史上2人目の年またぎ連勝”を果たしたテレサ。いまだ誰も達成したことのない“平均ストローク60台”を目標に掲げて挑んだシーズンは5月末の『リゾートトラストレディス』で連覇達成。『NEC軽井沢72ゴルフトーナメント』で今季3勝目を挙げると、さらに国内女子ツアー史上最長となるパサージュ琴海アイランドゴルフクラブで開催されたメジャー3戦目「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」を制し、自身メジャー3冠目。賞金女王レースをひた走ったボミに「テレサが怖い」を言わせる強さを見せ、終盤の『富士通レディース』では完全優勝で5個目のカップを掲げた。

 海外メジャーも『全米女子オープン』『全英リコー女子オープン』に出場。全英では最終結果は6位に終わったが、3日目終了時点で首位タイに立つなど活躍を見せた。

 今季の平均ストロークは“70.2626”と目標に及ばなかったが(ボミが70.1914で1位、テレサは2位)、プロコーチの辻村明志氏は「国内女子ツアーのベストスインガー」とテレサを評する。

 「スイングに力みがなく、常に一定のリズムでボールを打っている印象です。体全身をシャフトのようにしならせ、クラブをムチのように振ってくるので、無駄なくヘッドスピードが出ていますね。また、バックスイングでは下半身と上半身の捻転差をしっかりと作れているため大きな飛距離を生むことができています(辻村)」

 ツアーでもトップ10に入る飛距離に、正確性を兼ね備えたティショットはテレサの大きな武器。クラブセッティングも磐石で各番手の距離感が完成しているため、2打目以降の安定感も抜群だ。来季もボミとともにツアーを牽引するであろうテレサ。非常にシンプルかつシャープなスイングで女子ツアー初“平均ストローク60台”を再び狙っていく。

解説・辻村明志(つじむらはるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。コーチ転身後はツアー帯同コーチ、キャディーとして上田桃子、濱美咲らを指導。今季は上田の出場全試合に帯同し、様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。

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