<ゴルフ日本シリーズJTカップ 3日目◇5日◇東京よみうりカントリークラブ(7,023ヤード・パー70)>

 終盤の怒涛の4連続バーディを含む、圧巻の10バーディ。『ゴルフ日本シリーズ JTカップ』3日目を首位タイでスタートした石川遼が“63”のビッグスコアを叩き出し、2位につけた小田孔明に3打差をつける単独首位となり、国内ツアー13勝目(※アマチュア時代含む)、そして国内メジャー初制覇を王手をかけた。

石川遼、猛チャージ!3日目の模様はフォトギャラリーで
 ここ数か月不調だったショットに光明を見出した2日目。そして3日目は「手ごたえがある」という前日の言葉通り、高い精度のショットでバーディを量産した。2番パー3で6mのバーディパットを沈め、単独のトーナメントリーダーに立つと、前半は5バーディ・2ボギーで3つスコアを伸ばした。初バーディ以降の4つはセカンドショットやアプローチで2m以内につける安定したプレー。そのチャンスもことごとく沈めた。

 トータル7アンダーで迎えた後半も石川の勢いは止まらない。10番で2打目の140ヤードをピッチングウェッジで振り切ると、ピンそば20cmのスーパーショット。ギャラリーの大歓声を引き出すと、終盤では圧巻のバーディラッシュが待っていた。

 14番では「残り80ヤードくらいでしたが、87ヤードに落として6〜7ヤード戻す」とイメージ通りの弾道でピン左1mに。続く15番も先週から懸念していた7番アイアンでの2打目をカップ右2mにつけ、カップど真ん中から沈めて連続バーディ。16番、そして3打目のバンカーショットで3mのバーディパットを残した17番パー5も奪い、追いすがる小田に見せ付けるように4連続バーディ。最難関・最終18番こそ2日連続のボギーとしたもののティショットはしっかりとグリーンを捉えるなど、ここ2日間にはないショットのキレが最後まで持続した。

 「ショットでも獲ったし、パットでも獲った。いいゴルフができた」と充実感を滲ませながら振り返った石川。前日とは打って変わって風がない状況だったが「思い通り飛んでいきやすい状況でしたが、コントロールしすぎずに短い番手でも思いっきり振っていく」意識が18ホール継続。「今の自分のベストのスイング。本当にいい」と、逆転負けを喫した先週の『カシオワールドオープン』で信じ切れなかったスイングへの不振を脱却するラウンドとなった。

 11アンダーとひとり二桁アンダーに乗せての最終日。「僕が11で、孔明さんが8。その下が5。今日のコンディションならもっと伸びると思った」と本人は“意外な展開”と感じているようだが、異次元のプレーで大きなアドバンテージを作りだした。

 初の日本タイトルへ王手をかけたが「2009年に『日本オープン』でプレーオフになりましたが、あまり意識していなかった。今も(日本タイトルへの執着の)意識はわからない」と話した石川。だが「片山さん、ジャンボさん、青木さんは必ず上位に来る。意識しているからでしょうね。勝った選手にしかわからない」と強者のメンタリティに敬意を見せた。

 ショットの感覚を取り戻した末のメジャー制覇。来季の米ツアーでの飛躍のためにも勝利で2015年を締めくくる。

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