<ゴルフ日本シリーズJTカップ 初日◇3日◇東京よみうりカントリークラブ(7,023ヤード・パー70)>

 国内男子ツアー最終戦『日本シリーズJTカップ』初日に1イーグル・4バーディ(ノーボギー)の6アンダーで単独首位に立った片山晋呉。スタートホールから3連続バーディ奪取とパッティングが冴えわたった日となったが、開幕を翌日に控えた昨晩に“新型グリップ”を開眼。ぶっつけ本番のチャレンジが功を奏した。

片山晋呉、“初めて”のパターンで通算29勝目!
 「昨日の夜にふすまを閉めようとしたら“あれって”急に閃いた。洗面所の鏡の前で繰り返したら“明日やってみよう”って」と東京の自宅に戻ったあとに発見があったという片山。「最近落ち着いてきたんだけど」という打ち方は、通常のパターよりも長いグリップを左前腕に固定して打つ長尺の流れを汲む打ち方。

 だが今大会で初披露したグリップは、クロスハンドで左手は握らずに、手のヒラを目標へ向けて親指と人差し指でグリップを挟むというもの。「“おしとやか”のイメージで」と左手でふすまを閉める動きにヒントを得た片山は、新型グリップを生かすために使用パターも通常の長さのものに急遽チェンジ。試合でも「右手のタッチが出しやすいし、真っすぐ打ちだせる」と感触を得て「明日もこのままいきますよ」と閃きを生かして優勝を狙うという。

 パターグリップだけでなく、道具、スイングを含めたゴルフのあらゆる事柄を探究する片山。「背が小さくて体に恵まれていないから考えるということにはものすごいものがありますよ。同じことを続けていく方がキツイですよ」という信念で戦ってきたなかで現在通算29勝。30勝に王手をかけて迎えた大会に「勝とうと思ってきていますから」と変則グリップのぶっつけチャレンジも決して“お遊び”ではない。

 「勝ってワールドランクがどれだけ上がるのか」。現在世界ランクは66位だが「いま43(歳)ですけど、こういうチャンスはない。自分で掴める位置にいるので」と年内までの世界ランク50位入りを目指すため、次週の『タイ選手権』の出場も予定している。

 昨シーズンは歩けない程の怪我から『カシオワールドオープン』で復活優勝。そして今年は「9月頃からムダのない時間を過ごせている」と終盤に幾度も優勝争いに絡み『三井住友VISA太平洋マスターズ』で勝利を挙げるなど完全復活と言える活躍を見せている。

 去年から意識しているというマスターズ出場。その野望のためあらゆる“閃き”を無駄にせず勝利をもぎ取りにいく。

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