<カシオワールドオープン 最終日◇29日◇Kochi黒潮カントリークラブ(7,315ヤード・パー72)>

 宮里優作、池田勇太が優勝を逃せば金庚泰(以下キム・キョンテ(韓国)の賞金王戴冠が確定する状況であった『カシオワールドオープン』。追う2名が勝てなかったことにより、2010年以来2度目の戴冠が確定。賞金王となったキョンテは「今年最初の目標ではなかったですが、2010年時よりも自分のゴルフが良くなったことで、今後の手ごたえを感じている。本当に良かった」と喜びを語った。

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 2014年シーズンは賞金ランク35位と低迷し“最悪の年”と語るほど絶不調のシーズンだった。同年12月に予定していた披露宴を予定していたが、嫌な年に祝い事を挙げたくないと思い、参列者が減ることを覚悟で2015年の1月にズラしたほど、本人には苦い記憶となっている。だが今年は『タイランドオープン』で2012年『フジサンケイクラシック』以来の勝利をあげると、プロ9年目で自己最多となるシーズン5勝をマーク。後半戦は賞金王レースを独走し、圧倒的な強さを見せつけた。

 「悪いときがあったからこそ、今があるんだと思う。後輩にも“悪い時に、何でダメなのかと考えるけど、その時のことを大事にしていれば、後で良いことがある”と言っています。自分も思い出すように」と、低迷をバネにする気持ちを外に発信することで自身に影響を与え続けて得た“復活”。2010年は毎日違うスイングで“感覚的”だったものが、現在は基本のスイングがしっかりと出来つつあり「悪い部分が3つくらい。そこがわかった上で打つ方が安心しますから。スイングが良くない日も酷い球はでなくなった」と自身の進化を感じている。

 次なる目標は“岩田寛パターン”でのPGAツアー参戦。PGAのファイナルQTをエントリーしていたが岩田の成功例を見てキャンセルしたという。「ヨーロピアンツアーも出られるし、もう少し世界ランキングを上げてWGCとメジャーに出たら、FedExCupランキング200位に入れるなと。そうすれば最後の4試合にも出られる。QTを通ったとしてチャレンジツアーに行くのはもったいないかな」と、WEB.comツアーとの入れ替え戦を突破した岩田と同じルートを狙うため、積極的にメジャー出場を狙う。

 賞金王は決めたものの最終戦も「緊張感がなくなったら、いいプレーは出来ない。日本シリーズ(JTカップ)が終わってもタイのアジアンツアーに出場するので」と集中力を保ってプレーすることは変わりない。「現在世界ランキングが57位。来週とタイの試合で50位以内に入って、マスターズに行きたい」と早くも来季以降の野望にむけて動き出しているキョンテ。「ゴルフをやっていれば、最後はそっち(PGAツアー)に行きたい。チャンスが毎年来ることはないので、今がチャンス」。

 “最悪の年”から“最高の年”。この流れを持続するため立ち止まることはない。

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