<伊藤園レディスゴルフトーナメント 最終日◇15日◇グレートアイランド倶楽部(6,639ヤード・パー72)>

 今季の強さを象徴するような安定感だった。『伊藤園レディス』最終日を11アンダー・首位で迎えたイ・ボミ。優勝すれば自身初の日本ツアー賞金女王確定に加え、年間獲得賞金2億円に到達する運命の日。詰め掛けたギャラリーに見守られた最終18番グリーン上で短いウイニングパットを沈めると、大きなガッツボーズを見せて最高の笑顔を見せた。

賞金女王戴冠!イ・ボミのここまでのプレーを写真館でチェック!
 序盤から試合は最終組でともに回った青木瀬令奈とのマッチレース。5番までに2つ伸ばした青木が12アンダーでボミに追いつくと、6番では両者バーディを奪い、13アンダーで併走する。9番で1つ抜け出すも11番で再び追いつかれ、一進一退の攻防になるかと思われた。だが13番パー5で青木がダブルボギーでスコアを落としたのと対照的に、ボミは「10番でパーセーブできて今日は優勝できると思った」と危なげないゴルフでノーボギー。スコアを落とす気配なく、笑顔を見せつつのラウンドとなった。

 ギャラリーの前で「日本に来て人生が変わりました」と喜びを表現したボミ。「もの凄い応援が大きくてビックリする試合が楽しい」。韓国ツアー賞金女王になり日本ツアーへやってきたボミ。自身のバーディよりも日本人選手のパーのほうが大きな声援を受けることもあったが、今では彼女がバーディを獲れば、少し遠くのホールにいても把握できるほどの大声援を浴びる。

 「練習環境がよく自分をアップグレードできた」と日本来たことでの日々の成長を思い出し「今季は6勝、2億円…、本当にビックリしています」と今季の活躍度に驚いているというボミ。『スタンレーレディス』で横峯さくらが持っていた年間獲得賞金175,016,384円を塗り替え、今大会で前人未到の2億円超えを果たした。

 亡き父との約束である賞金女王。グリーンサイドで支えてくれた母と抱き合い「お父さんも喜ぶよ」と声をかけてもらった。「お母さんの夢をかなえることができた。(お父さんが亡くなって)お母さんはもっと一生懸命支えてくれた」と家族で願ってきた夢を現実のものとしたこの日は、また“彼女の人生が変わった日”になったに違いない。

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