R&AとUSGAは発行する4年に1度発行される2016年版ゴルフ規則についての記者会見を都内で行い、R&Aの規則担当者来日のもと、日本の各協会関係者、報道陣に新たに加えられた規則を説明した。

アダム・スコットも変更に苦労 アンカリングしての打ち方
 今回の主要な変更点は4つ。18-2bのアドレス後にボールが動いた際の罰則規定と、6-6dのスコアカード提出時の罰打付与に関する規定。14-3に定められる人工の機器、異常な携帯品の罰則変更と14-1bに追加されるアンカリングによるストロークの禁止だ。

 出席したツアーの競技委員などが最も注目したのがやはり、パッティングの際のアンカリングの禁止だ。これはクラブを両手と前腕以外の体に直接的につけてストロークすることや、アンカーポイントを用いることでのストロークを禁じているもので、2013年の5月に禁止が発表され選手には約2年半の移行期間が与えられた。

 R&Aの規則ディレクターであるグラント・モイヤー氏は「2010年くらいからアンカリングプレイヤーが目立つようになった。プロだけでなくジュニアでもアンカリングする選手が増えて、最後の手段ではなくなり主流になりつつあったため、禁止の議論が活発になった」と禁止に至った経緯を説明。「R&Aはクラブ全体を自由にスイングすることがゴルフの本質と考えている。アンカリングをしたストロークはプレイヤーのチャレンジ要素を減じるという可能性があったため禁止となった」と続けた。

 説明会ではアンカリングの詳しい禁止事項についての質問も飛んだ。例えば、長尺パターを使用してもクラブを固定せず、擦れる程度に接近しているのは問題ないか。これはルールとしては問題ないが、疑義が生じる可能性はあるとモイヤー氏は説明。今後明確な事例作りも必要となりそうだ。

 その他、アマチュア選手がプロトーナメントで得た賞金を主催者の承認に応じてチャリティに寄付することができるようになる変更も発表された。

【2016年版の変更点】
18-2bの削除
これまではアドレス後にボールが動いた場合は自動的に1罰打が付加されていたが、強風など外的要因により動いたことが明らかな場合は罰打が与えられないこととなった。

6-6dに例外が追加
これまではスコアカードを提出した際、罰打を加える事を忘れていた場合は過少申告で失格となっていたが、新規則ではプレイヤーがペナルティを受けていたことを認識していなかった場合は失格にはならない。受けていたはずの罰打に加えて、スコアカードを正しく記入しなかったことに対する2罰打が付加される。

14-3の罰則の変更
人工の機器、異常な携帯品のラウンド中の使用について、これまでは素振り用のクラブなどラウンド中に使用が発覚した際は失格となっていたが、新規則では1回目は2罰打(マッチプレーはそのホールの負け)となる。ただし、繰り返し使用した場合は失格となる。

14-1b
アンカリングの禁止。クラブを両手と前腕以外の体に直接的につけてストロークすることや、アンカーポイントを用いることでのストロークを禁止。違反した際は2罰打が付加される。

<ゴルフ情報ALBA.Net>