<TOTOジャパンクラシック 最終日◇8日◇近鉄賢島カンツリークラブ(6,506ヤード・パー72)>

 三重県にある近鉄賢島カンツリークラブを舞台に開催された日米共催競技『TOTOジャパンクラシック』。集まった日米の精鋭78人の頂点に立ったのは昨年の日本ツアー賞金女王、アン・ソンジュ(韓国)だった。

最終日は大雨!日米決戦を写真で振り返る
 いつも以上に気合いが入っていた。日本ツアーから35名しか出られない今大会。「アメリカのすごい選手もたくさん要るけど、今週は日本の代表として頑張りたい。負けないと思って頑張りました」。その鬼気迫る想いはクラブに宿り3日間ノーボギーで駆け抜けた。「今週はショットが良かった。今日も前半から良くてこのペースなら少なくともプレーオフにいけるな」と抜群のコンディションだった。

 読み通り勝負はA・スタンフォード(アメリカ)、李知姫(韓国)と三つ巴のプレーオフに。ここでも切れ味抜群のアイアンが冴え渡る。2人が長い距離を残す中、アンは残り165ヤードの距離から、6番アイアンを振りぬきピンハイ1.5メートルにピタリ。1ホール目で激闘に終止符を打つバーディを奪取した。

 これで夢と語っていた米ツアー初勝利。来年の出場権を手にした。だが、フル参戦はしない意向だ。「メジャーとかは来年行けたら行ってみたいけど今の身体の調子では…」。痛めている首の影響でオフは検査にトレーニングが長期間待っている。まだ本調子ではないことに加えて首に負担のかかる飛行機移動がメイン。満足の行く戦いができないと判断した。

 他にも今大会で生涯獲得賞金7億円突破の最年少記録を更新(147試合目)。さらにこれで日本ツアーは節目の20勝目を達成。28歳と69日は5番目のスピードだ。加えてノーボギーでの優勝は2010年に「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」で李知姫が達成して以来5年ぶり。3日間通じてでは史上6人目と記録尽くめの優勝となった。

 ところでアンは以前「20勝を達成したら引退する」と宣言していた。達成した今、改めて聞いてみると「前はそう話していましたが…30歳になったらやめます」と期間を延長した模様。クラブを置きたい理由は「引退したキム・ソヒさんとかに今の話を聞いてみると“ストレスが無くて楽だよ〜”って。友達と遊んだり、夫婦として2人で暮らしたり…そんな普通な生活が羨ましい」と28歳の女性としての幸せも体験してみたいから。

 だが、30歳も確定ではないらしい。「その時に28勝とか29勝だったら30勝を目指すかもしれません。やっぱり身体ですよね。元気だったら続けるかも。今シーズンみたいに出られなかったら、ですかね」とあくまで暫定の数値。とはいえ、望んで止まない“普通の生活”とは一先ず決別。来週からも優勝、そして新たな記録を目指してティグラウンドに立つ。

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