<TOTOジャパンクラシック 初日◇6日◇近鉄賢島カンツリークラブ(6,506ヤード・パー72)>

 2011年には年間7勝。メジャータイトルも5つ保持する元・世界女王に伊勢・志摩で強い光が差し込んだ。米国女子ツアー「TOTOジャパンクラシック」が三重県にある近鉄賢島CCで開幕。リーダーボードの上位を米ツアー勢が席巻する中、ヤニ・ツェン(台湾)が1イーグル・4バーディ・1ボギーの“67”で回り、首位と2打差の5アンダー8位タイで初日を滑りだした。

ヤニ、好発進!初日の模様はライブフォトで
 この日はOUTから出ると2番でバーディが先行。さらに7番では飛ばし屋らしいプレーでギャラリーを沸かせた。約230ヤードのセカンドはユーティリティでグリーン手前からピン奥4メートルにつけるスーパーショット。「エキサイティングだった」とこれをキッチリ決めてイーグルで急浮上を果たすと、そこから3つのバーディを積み重ねてバーディ合戦のリーダーボードに割って入った。

 飛距離と勝負強さを武器に勝ちまくり、約2年間に渡り世界ランク1位に君臨したヤニ。あどけなさを残した笑顔の女王の表情に影が差し始めたのは、序盤に3勝を挙げた2012年シーズンからだった。「勝たなきゃというプレッシャーを自分にかけ過ぎていた」とメンタル面から調子を落とした。2012年3月のキア・クラシックから勝ち星はなし。世界ランクも38位に後退し、いつしか時代はステイシー・ルイス、リディア・コといった新たな選手たちのもとに移り変わった。

 だが、元女王に訪れた苦しい時間はヤニをプレッシャーから開放する大事な時間となった。「徐々に自信がでてきて、怖くなくなってきた」。メンタル面の復調はゴルフにも好影響をもたらし、今季はここまで賞金ランク22位。この2年を上回るペースで成績を残しつつある。「過去いくつものタイトルを取り、メジャーも5つ勝つことができてラッキーだったけど、今はまた将来の目標としてランキングも上げ、トップにもどり、優勝もしたいと思っている」。あの時のようなスポットライトはもうない。ただ、26歳のヤニは1人のゴルファーとして一歩ずつ復活への足取りを進めている。

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