<樋口久子 Pontaレディス 最終日◇1日◇武蔵丘ゴルフコース(6,605ヤード・パー72)>

 プロとしてのプライドと恩返しがしたいという気持ちが、勝利を運んできた。

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 国内女子ツアー『樋口久子 Pontaレディス』の最終日、首位タイから出た渡邉彩香が7バーディ・1ボギーの“66”をマーク。スコアを6つ伸ばす会心のゴルフで、同じく首位タイから出た16歳のアマチュア、畑岡奈紗らを突き放し2位に4打差をつける圧勝で今季2勝目を挙げた。

 「勢いのある選手が相手。どんな選手だがよく知らなかったけど、負けられない。少し緊張感があったかな」。自分の目標とする年間複数回優勝を達成するために、そしてプロとしてのプライドを守るために、この日は自分にプレッシャーをかけて戦った。

 その中でしっかりとスコアを伸ばし、その力を畑岡にしっかり見せつけた渡邉。「負けられない思いの中、勝てたのは成長したのかなと思います」、強い気持ちで自分にも相手にも打ち勝つことができた。

 この試合には特別な思いもあった。スイング改造をしていた今季前半戦、渡邉は開幕から3戦連続で予選落ちと結果を残せずにいた。そして迎えた4戦目の「アクサレディス」でこの大会の名誉会長で日米通算72勝のレジェンド、樋口久子とプロアマ戦で同組となった。そこで“スイングが良くなった”とお墨付きをもらい、失いかけた自信を取り戻した。

 「それからも気にかけてくださって。“良くなってから自信を持って”、“期待してるわよ”、と会うたびに声をかけてくださいました」。アクサの次の週は「ヤマハレディス」で優勝。今季2勝目は足踏みが続いていたが、「期待に応えられてよかった。表彰式では“やっと優勝してくれたね”と言っていただきました」。恩人の名前を冠した試合を制し年間複数回優勝という目標を達成、喜びも格別だろう。

 また樋口も「いつも彼女に頑張って欲しいと思っていたので、私の気持ちが通じてくれたんだなと嬉しいです。ずっとそういう思いだったので今回優勝してくれたのは嬉しい限りです」と喜びのコメント。また「あれだけ飛距離があるんだから、勝てるチャンスはもっとある。今回はセカンドショットもパッティングも上手くいったけど、これからアイアンの精度を上げて今後も頑張って欲しい」とエールを送っていた。

 渡邉の次なる目標は賞金ランク日本人最上位。この勝利で3位に浮上して、現時点ではそれは達成できているがまだ、日米共催の「TOTOジャパンクラシック」など高額賞金の試合がまだ残っており気が抜けない戦いが続く。今季2勝目を挙げるまでには時間がかかってしまったが、「調子はすごくいいです。来週も狙っていきたいですね」とこの勝利の自信を胸に次戦も頂点を狙う。

 賞金女王は先週の時点でイ・ボミ(韓国)とテレサ・ルー(台湾)に絞られてしまったが、日本屈指のハードヒッターが残り試合も大暴れしてくれることを期待したい。
 

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