<サイム・ダービーLPGAマレーシア 最終日◇11日◇クアラルンプールG&CC(6,535ヤード・パー71)>

 最後のパットがカップに入る前からジェシカ・コルダは涙を流していた。1ヶ月半前、彼女はカナダで予選通過できたことに満足していた。最終日の日曜日、コルダは4打差で自身4度目の優勝をサイム・ダービーLPGAマレーシアで決めた。コルダの週末の決勝ラウンドのスコアは65と66で、2015年で最もよい2ラウンドとなった。また、4日間トータル18アンダーは大会史上2番目のスコアである。

 言うまでもなく、最終18番で流した涙の理由を語るのに、そう時間はかからなかった。

 「苦悩したことよ。もがき苦しんで、どん底に落ちて、それからこういう気分を味わえて、いろいろな感情が湧き上がったわ」とコルダ。「本当に感謝しているし、全てに謙虚な気持ちになった。私へのサポート、うまくいかない時も私のことを信じ続けてそばで寄り添ってくれた人々のことに」。

 それはそう難しいことではなかった。コルダは、コーツゴルフチャンピオンシップでの2位で今シーズンをスタートしたものの、それ以降はずっと苦戦していた。トップ10には1度も入ることが出来ず、直近の12試合では8度の予選落ちを喫した。しかし、エビアンチャンピオンシップでの予選落ちを含め、3週間の休養を経て今週末のサイム・ダービーLPGAマレーシアで全てを打破した。

 「ようやく来た、という感じ」とコルダは言う。「あと少しの所まで来ているのはわかっていて、辛抱強くいなくてはいけないと思っていた。ずっとキャディが言ってくれていたわ。彼はずっと、辛抱すればパットは入ると言っていた。だから本当に素晴らしい気持ちだわ」。

 コルダに次ぐ2位にステイシー・ルイスとフォン・シャンシャンとともに入ったリディア・コはコルダの1組前でプレーしていたが、コルダがウィニングパットを決めた瞬間、グリーンへ駆け出し、コルダに水を吹きかけて祝福した。

 「あれは素晴らしい人の証明よ」とコルダはコに対して感じている。「彼女は間違いなく一番仲のいい友人の一人よ。彼女といるといつも楽しく笑っていられるわ」。

 もちろんコは、友人に対しても容赦はしなかった。最初の9ホールで4つのバーディを決め、一時コルダに1打差まで詰め寄った。

 「ええ、そうなることはわかっていたわ。昨日の夜言われたもの」とコルダ。コが迫ってきていることは知っていたが、動じることはなかった。コの猛追を見ても怯まなかった。苛立ちを感じることがあったとしても、それが表に出ることはなかった。コルダはこの日唯一のボギーを11番パー4で出したものの、15番、17番でバーディを決め、勝利を確実にした。

 「今日は不思議なくらい落ち着いていたわ」と語るコルダ。「自分のすべきことがわかっていて、自分で対処しなければならなかった。もし誰かがいいスタートを切ったとしてもそれはもうなるようになると。自分自身のゲームを進めるだけだった」。

 18番ホールでのシーンはコルダの記憶に永遠に残るものとなるだろう。最後のパットがカップに落ちる瞬間から彼女は頭を下げ、涙を流していた。しかし、コやツアーの友人たちがグリーンに駆け寄ったため、その涙も長くは続かなかった。ステイシー・ルイス、オースティン・アーンスト、キム・カウフマン、ハナ・ジャンがコルダの頭に水をかけ、この日確実と思われ続けたコルダの優勝を祝福した。

 「ジェスは今日信じられないくらいいいプレーをしたわ。誰も彼女を止められなかった」とルイスは言う。「2打差から6アンダーを打てばもう勝つのは難しいわ」。

※USLPGA公式サイトより提供

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