<日本プロゴルフシニア選手権 住友商事・サミットカップ 最終日◇11日◇サミットゴルフクラブ(6,935ヤード・パー72)>

 ドンの運をもらえたか。昨年の予選会は68位に沈み、今季はここまで2試合に出場したのみ。トータル7アンダーの5位タイからスタートした杉原敏一が、この日6バーディ・1ボギーの“67”でスコアを5つ伸ばしトータル12アンダーで単独3位に喰いこんだ。

ラウンドレポーター?ちがいます。選手・田中泰二郎が急浮上
 好位置で迎えた決勝ラウンド3日目のスタート前。ティグラウンドに優勝トロフィを見つけてじっくりと覗き込んだ。刻まれているのは偉大な父・杉原輝雄(89年、92年)の名前。関係者から「親父は2回勝ってるんだぞ。お前も頑張れ!」と激励を受けてティショットを放つと、「運をもらえればと」父の名前が刻印された位置をなでてスタートした。

 第3ラウンドは“68”でじわりと浮上すると、模索中というスイングながら着実に前進を続けていく。試行錯誤は勝負の最終日もかわらぬままながら、「ドライバーも下から降りてこないようにとか、とにかく中途半端にならないようにやっていた」。

 生前の父にかけられていた言葉は“どうせあかんのやから思い切っていけ”。その言葉通りグリーン上でも攻めの姿勢は貫いて「今日はバーディパットが良く入ってくれた」とバックナインは4つのバーディで上位に肉薄すると、最後は約4メートルのパーパットを残したがこれも執念でねじ込んでみせた。

 すべてを出して戦い終えても、やはり実感するのは2度も勝っている父・輝雄の偉大さ。「良い道を作ってくれていますけど、全然続いていけない。まだまだ父に近づいていけないです。いや、仮にマスターズを勝ったとしても近づけないですけど」。51歳になっても遠く大きい父の背中。今大会を最後にツアーの出場権がない今は、一歩ずつ足元を見つめて前に進むしかない。

【最終結果】
優勝:室田淳(-16)
2位:白浜育男(-13)
3位:杉原敏一(-12)
4位T:ブーンチュ・ルアンキット(-11)
4位T:奥田靖己(-11)
6位:ポール・ウェセリン(-10)
7位T:中根初男(-9)
7位T:グレゴリー・マイヤー(-9)
7位T:大山健(-9)
7位T:尾崎直道(-9)

<ゴルフ情報ALBA.Net>