<日本プロゴルフシニア選手権 住友商事・サミットカップ 初日◇8日◇サミットゴルフクラブ(6,935ヤード・パー72)>

 スターツシニア、ファンケルクラシックに続いてシニアツアーは今大会が3戦目。中嶋常幸は、風が強まった難しい午後スタートのコンディションの中で最終ホールをイーグルで締めるなどして2アンダースタート。尾崎直道らと並んで首位とは2打差の8位タイにつけた。

アンカリング規制に関する説明会で真剣な表情を見せる尾崎直道ら
 全体的にスコアが伸び悩んだ午後スタート組。強い風に加えて、スパイクマークなどで荒れたグリーンにも手こずった。「これくらい(50センチほど)のパットも怖くて打てない。強く打ったらどっかにピューって飛んでいって3パットだよ」。3番、7番は3パットのボギー(3番はエッジから)。最終9番の2メートルのイーグルパットも「踏み外したら終わりの山の頂上をいく感じ(笑)」と芝に跳ねながらジャストタッチでなんとかねじ込んだ。

 AONの一角の永久シードプレイヤーも近年は故障に苦しみ、優勝は2013年6月の「スターツシニア」までさかのぼる。2010年に交通事故にあい右ヒザに大怪我を負うとその影響で左ヒザも痛めて2013年には手術に踏み切った。今季はレギュラーツアーで7試合を戦っているが、思うように結果は出ない。「ヒザもサポーターして、左目もうまく見えないし、左手首は腱鞘炎」。今大会を迎えた体は満身創痍だ。

 だが、中嶋の目には光が宿っていた。スコア以上に感じている復活への手応え。きっかけは7月末に行われたレギュラーツアー「ダンロップ・スリクソン福島オープン」だ。松山英樹が凱旋出場した同大会で、中嶋は予選ラウンド2日間を松山と同組でラウンド。そこで、以前自身のトレーナーを務め、現在は松山に帯同する飯田光輝トレーナーに下半身を中心としたトレーニングメニューの作成を依頼。そのメニューをこの2か月はほぼ毎日欠かすことなく続けてきた。

 「もうそれしかないと思ったから。痛いからと言って動かさないとそれで終わりだし、壊れるなら壊れてみろと」。先々週の「ダイヤモンドカップ」は痛みが出て出場直前に欠場したものの、「痛みは出ても疲れなくなった」と状態は上向きだ。「トレーニングを続けていって、もう1つ上のステージでゴルフをしたいと思った。諦めたら終わりだから。松山には、(ダンロップ)フェニックスで練習ラウンド一緒に回ろうって言ったんだ。その時はお前より足太くなってやるからなって」。

 今はまだ日本タイトルへ向けて大きなことは言えない。だけど、選手としてのプライドと日本のエースとの約束は、60歳を確かに前進させている。

【初日の順位】
1位T:室田淳(-4)
1位T:ブーンチュ・ルアンキット(-4)
1位T:崎山武志(-4)
4位T:グレゴリー・マイヤー(-3)
4位T:白浜育男(-3)
4位T:東聡(-3)
4位T:大山健(-3)
8位T:中嶋常幸(-2)
8位T:松永一成(-2)
8位T:尾崎直道(-2)
8位T:真板潔(-2)
8位T:杉原敏一(-2)
8位T:久古千昭(-2)

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