<アジア・パシフィック アマチュア選手権 最終日◇4日◇クリアウォーターベイGC(6,513ヤード・パー70)>

 2日目を終えて2位につけるなど、初出場ながら結果を残した小木曽喬。3日目は“78”と大きくスコアを崩し、最終日は中止となったためトータルイーブンパーの27位タイに終わったが、得たものは少なくなかった。

3日目は強風で事故も発生 アジアアマチュア選手権
 マスターズ出場の可能性も確かにあった。それだけに「3日目打ってしまったのは今思うと。昨日より悔しい」。だが、一夜明けて残ったのは悔しさだけではない。「環境の変化への対応というか、一日中雨が降ったり風が吹いたりという中での対応能力がなかった」。海沿いを切り開いて作った日本にはないレイアウトのコースで、感じたことのない風の中のプレー。それを経験出来ただけでも出た価値は十分にあったはずだ。

 福井工大に入学したばかりの1年生ながら、来季のプロトーナメント参戦へ向けてすでに予選会を受験中。セカンドQTは突破して次に控えるのは11月10日から行われるサードQTだ。2014年に当時史上最年少で「日本アマ」を制して以降、出場機会の増えたツアー競技を回るうちにプロへの憧れは強くなった。

 明確にプロを志すうちに求められたのは根本的なレベルアップ。「プロは球が生きている。僕の球は死んでいた。それで去年から球の質を上げる事に取り組んでいる。いまは捕まえることも、逃がすこともできるようになった」。もともと抑えて打つタイプだが、左右の打ち分けに加えて、今はプロの硬いグリーンでも止められる高い球をモノにすべく練習を重ねているという。

 ゴルファーの理想像は高校のOBでもある川村昌弘。独特なスイングから上下左右に球を操って日本だけでなくアジアのコースを攻略していく先輩のプレースタイルは小木曽の理想とそのまま重なる。「人格的にも人に好かれるプロになりたい」というゴルフ以外の面でも川村はいい先生だ。「海外志向はあんまり…」と語っていた小木曽だが、今大会でアジアのコースを経験したことで海外へ向けての気持ちも少し変わりつつある。

 だが、世界へ踏み出すには日本で結果を残したい。尊敬する川村も20歳でのツアー優勝を機に世界へ飛び出した。「早く勝ちたくてプロになるので、大学期間中にシードとって優勝というのが目標」。まずは、この澄んだ瞳のプロゴルファー誕生を待ちたい。

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