<ザ・ツアー選手権 by コカ・コーラ 最終日◇27日◇イーストレイクGC(7,154ヤード・パー70)>

 年間王者にふさわしい文句なしの結末。米国男子ツアープレーオフシリーズ最終戦「ザ・ツアー選手権 by コカ・コーラ」は首位からスタートしたジョーダン・スピースがトータル9アンダーで逃げ切り優勝。今季メジャー2勝を含む5勝を挙げた22歳が史上最年少で年間王者に輝いた。この勝利により特別ボーナス10ミリオン(約12億円)と、世界ランキング1位の座も奪還。ボビー・ジョーンズのホームコースでもあるイーストレイクはスピースを祝福する最高の舞台装置となった。

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 「この試合を勝つことだけを考えていた。フェデックスカップのことは考えなかった」。最終組でヘンリック・ステンソン(スウェーデン)と共にティオフ。2番でバーディを先行させるも5番、6番は連続ボギーを叩いて後続にじわりと詰め寄られた。8番、9番とバーディを奪い返すも、10番でボギー。「スタートは良かったが中盤は苦しかった」と神経をすり減らす1打が続いた。

 だが、この日のハイライトは突如訪れる。11番パー3でピン手前14メートルからバーディパットを放り込んで静かに、力強くガッツポーズ。「ヘンリックが1メートルにつけていただけに、あの長いパットを沈められたのが大きかった」とうなずいた。その後はスコアこそ伸ばせなかったものの安定したプレーでパーを重ねていく。ボールにラインを入れてセットアップするようにして改善したというパッティングも冴えて後続にスキを与えず終わってみれば4打差。最後も2メートルを決めると家族の祝福の中で満面の笑みを見せた。

 これ以上ないシーズンを過ごした22歳は、会見の場で噛みしめるように1年を振り返る。「今季は本当に素晴らしい1年だった。一番誇りに思うことは…やっぱりグリーンジャケット。マスターズに勝ったこと。ずっとそれを夢見てきたことだから」。思えばスピースの快進撃はオーガスタの地から始まったといっていい。

 「世界ランキング1位の座も返り咲いたけど、これからきっとジェイソン・デイ、ローリー・マキロイらと獲ったり獲り返したりが続くと思う。それが20年、25年そんな長い時間続けば最高。来年はもっともっと良い選手になりたいと思う」。22歳。まだプロとしてのキャリアは始まったばかりだ。

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