<マンシングウェアレディース東海クラシック 最終日◇20日◇新南愛知カントリークラブ 美浜コース(6,374ヤード・パー72)>

 「自分が思ったいたよりは、早かったです」、優勝会見でそう言って笑ったキム・ハヌル(韓国)。2日目に首位に立つと、この日は5バーディ・1ボギーの“68”でラウンド。スコアを4つ伸ばしトータル12アンダーで日本ツアー初優勝を挙げた。

キム・ハヌル日本ツアー初優勝!ここまでのプレーを写真館で
 今季から日本ツアーに参戦したハヌル。母国では“スマイルクイーン”と呼ばれた人気プロ、序盤戦ではティショットを打った後にカメラマンたちに笑顔で手を振る姿が頻繁に見られ、“またすごい人が来たなあ”と思ったものだった。

 しかし、ある時期から手を振るのをぱったりと辞めてしまった。その理由を尋ねると「韓国では普通のことだけど、日本では誰もやっていなかったから(笑)」との答えが。習慣の違いに気が付いただけのことだったが、一時は「成績が思ったように残せなくて、自分に失望していました。日本に合っていないのかな、日本にいられなくなるのかなと」と深く悩んでいた。

 韓国ではツアー通算8勝、賞金女王にも2度輝いた実力者。QTを13位で突破し、そのビジュアルもあり注目を集めていた。しかし、先週の日本女子プロ選手権までトップ10フィニッシュがなく、同じく今季から日本で戦い始めたペ・ヒキョンらが次々にシードを決め「うらやましい」と思っていたという。

 自分を変えるため、先週から両親と行動を別にし“独り立ち”を決意。「いると、どうしても甘えてしまうから。一人で頑張ってみようと」したところいきなり先週は5位タイに。そして今週は優勝、両親は複雑かもしれないがいきなり結果を残すことができた。

 「今季の目標はシード権を取ること」だったが、この優勝で楽々クリア。賞金女王などは「まだ来たばかりなので分からない。2〜3年日本にいてから考えます」と謙虚に話した。今は日本語を勉強中で「日本のプロの友達が欲しい」とツアーに馴染むべく努力もしているという。米ツアー参戦は「食事が合わない」ので考えてはいないそうだ。

 日本での楽しみはコンビニスイーツと実は庶民派なクイーン。この優勝で自信もつき、後半戦はさらに大暴れしそうな雰囲気を漂わせている。韓国の自宅が近所で同い年のイ・ボミとは仲がよく「よく食事もします」という。ボミは日本でもそのルックスと実力から高い人気を得ているが、ハヌルもこれからさらに活躍すれば注目度は高まっていきそうだ。覚醒した韓国からの“第2の美人刺客”、ボミのようなツアーを席巻する存在になるのもそう遠くないかもしれない。

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