<ANAオープン 3日目◇19日◇札幌ゴルフ倶楽部・輪厚コース(7,063ヤード・パー72)>

 「どっか違うコース回ったんじゃないの!?」藤田寛之も目を丸くした。トータル2アンダー31位タイからスタートした、2014年賞金王・小田孔明が1イーグル・10バーディ・1ボギーの猛チャージ。2005年に深掘圭一郎、すし石垣がマークした“62”を1打更新する大会コースレコードで首位タイにムーブアップを果たした。

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 「62…だったかな?」11ストロークのばして迎えた最終18番はそんなことを考えながら歩いていた。快挙を意識しすぎたか、フェアウェイからのセカンドは左に引っ掛けてグリーンに乗っただけ。上ってスライスする難度の高いバーディパットが残った。それでも、「寄ってくれれば」と打ったパットはスルスルと弧を描くとカップに蹴られて1.5メートルに止まった。これを慎重に沈めてパーセーブ。プライベートでのベストでもある“61”に自然と笑顔もこぼれた。

 爆発のきっかけとなったのは5番パー5。約45ヤードの3打目を直接放り込んでイーグルとした。「見えなくて入った感じはなかったけど、いってみたら“あ、はいったんや”と」。ガッツポーズを出すまもなく拍子抜けしたが、続く6番でもバーディ。さらに、9番も2メートルを流し込んでバーディとした。後半は11番から3連続。さらに15番からも3連続と怒涛のラッシュ。予選ラウンドはことごとく嫌われたパッティングが「浅めに強く読んだ」と面白いようにカップに沈んだ。

 昨年の賞金王も今季はここまで頂点に届いていない。ランキングは8位につけるも、すでに3勝を挙げてトップを行く金庚泰(韓国)とは約5,000万円の差がついた。「今週はキョンテが出ていないので、詰めるしかないと思っていたんですよ」。鬼のいぬ間のなんとやら。予選ラウンド貯めこんだストレスは“61”で一気に爆発させた。

 迎える最終日は石川遼との最終組対決。昨年はセガサミーカップで最終日最終組を回りプレーオフの末敗れているだけに、気合いも入るところ。「相性が悪いわけじゃないからね。ギャラリーが多いほうが燃えるし、北海道だし、セガサミーのリベンジをしたいね」腕をまくった賞金王。今大会2度目のタイトルを秋のスパートのきっかけにしたい。

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