<ANAオープン 3日目◇19日◇札幌ゴルフ倶楽部・輪厚コース(7,063ヤード・パー72)>

 またも巡ってきた北の大地でのV争い。トータル8アンダーの2位タイからスタートした石川遼は7バーディ・2ボギーの“67”で5つ伸ばし、トータル13アンダーで首位タイに浮上。ツアー通算12勝目へ、この日“61”を叩き出し同スコアで並んだ小田孔明と昨年の「セガサミーカップ」以来の最終組対決に挑む。

2日目のプレーをフォトギャラリーで振り返る!
 予選ラウンド貫いてきた攻めのドライバーはこの日も力を発揮した。2日間は4番ウッドで刻んでいた左ドッグレッグの7番ホールもこの日はドライバーを握り、林の上に力強く打ち出した。ウェッジでのセカンドを寄せて、ここでこの日3つ目のバーディ。9番もバーディとして前半で3つスコアを伸ばすと、後半も3つのバーディで着実にスコアを伸ばして首位に迫った。

 同組で回った谷口徹とプラヤド・マークセン(タイ)が足踏みを続ける中でのムーブアップ。石川はその要因にパッティングを挙げる。「強気のパッティングをする谷口さんですら届いていないホールもあって、普段より重いと感じた。4番では上りのパットを重いと思って自然体で打ってタッチを出せた。次の5番のイーグルパットもイメージ通りで、パッティングに関しては手応えをつかめた」。パッティングへの安心感はさらなる攻めの姿勢につながった。

 優勝を前にしてもここまで3日間貫いてきたスタンスを変えることはない。「他の選手のプレーは最後の最後まで意識はしない。すべての1打1打をアグレッシブにいけるか。相手は自分自身の中にいる。弱気な自分が出てきた時に、強気な自分が勝てるかどうか」。何より優先されるのは、攻めのドライバー攻めのパッティングができるかだ。

 だが、それを胸に刻み込んだ上でも、小田との優勝争いに心踊るものはある。「ワクワクする。孔明さんとはやっていて楽しいし、見ていても楽しいと思う。お互いがいいプレーをした時に面白い勝負になる」。石川と小田が最終日最終組になるのはこれで3回目。「PGAツアーやメジャーで通用するようなショットを打つ。ドライバーの飛距離と精度はずば抜けているし、スピン量が多くてピンをさしていくアイアンは優勝争いをしていても惚れ惚れする」とは石川の小田評。

 最初に同じ最終日最終組に入った2009年の「カシオワールドオープン」は石川が4つ伸ばすも小田がその上をいく“65”を叩き出し完勝。2回目の昨年「セガサミーカップ」は同スコアで並んでプレーオフに突入し石川が勝利をおさめた。賞金王同士の名勝負数え唄。第3幕の開演だ。

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