<フジサンケイクラシック 最終日◇6日◇富士桜カントリー倶楽部(7,471ヤード・パー71)>

 「落ちる要素はゼロ」。前日ホールアウト後の発言を自らのプレーで覆した川村昌弘。キム・キョンテ(韓国)の歯車を狂わせ、独走を足止めしたのは間違いなく川村の猛チャージだった。4番までに3バーディ・ノーボギーで1打差に詰め寄ったことで最終日は緊迫感に包まれる展開となった。

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 5番、6番と連続ボギーとなってしまったものの、つかず離れずで耐え凌ぎ、17番の後半初バーディで最終18番を1打差で迎える。「セカンドは残り236ヤード。バンカーは得意なのでグリーン奥へいくよりはバンカーのほうがチャンスはあるかな」と想定どおり、グリーン右サイドのバンカーへ。すると川村のあとに放ったキョンテも同じくバンカーへ吸い込まれ、逆転の可能性が残った。

 キョンテ、川村ともにバンカーショットはピンそば3m弱につけ、先に打つのは川村。先に捻じ込んでプレッシャーをかけたいパーパットだったが、無情にもカップをかすめてプレーオフの可能性は潰えてしまった。

 「(最後のパーパットは)最後まで悩んで、もう少し弱かったら入ったかもしれない。でもあの場面では弱くは打てないので“ナイスパット”だったと思います」。パットだけの4日間という本人の言葉どおり、アイアンの出来は最悪の今大会。「(最終日に)相手が隙だらけだったのでもったいなかったですが」というものの、まともな球を打っていない状況のなかでの単独3位に悔いはない。

 2013年『アジアパシフィック パナソニックオープン』以来の2勝目はならなかったが、通算5回目の最終日最終組で初となる“アンダーパーラウンド(69)”。「1打差、2打差でやれるのが、久しぶりだったので楽しかったです。いざ優勝争いの状況になると燃えるというか…やっぱり好きですね」。久々に得た“昂り(たかぶり)”は22歳の成長をさらに加速させる。

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