<全英オープン 最終ラウンド◇20日◇セントアンドリュース・オールドコース(7,297ヤード・パー72)>

 ゴルフの聖地として知られるセントアンドリュースで開催された、今年のメジャー第3戦「全英オープン」。3つ巴のプレーオフの末ザック・ジョンソン(米国)が優勝を飾った。日本の松山英樹は最終日にスコアを伸ばしきれずトータル8アンダーの18位タイで5日間にわたった戦いを終えている。

5日間様々な表情を見せた聖地をフォトギャラリーで振り返る!
 聖地には表の顔と裏の顔があった。18ホールをアウトインに分ける由来ともなった、海に向かって“to play out”のフロントナインと、“to play back in”のバックナイン。セントアンドリュースは厳密には9番ではないが、海に向かって折り返しの11番から聖地の表情はガラリと変わる。

 海に向かうOUTに対し、折り返しのINでアゲインストとなることが多かった今大会はバックナインの難度が格段に上がっていた。今大会は2つパー5。OUTの5番とINの14番でドライビングディスタンスの計測を行っていたが、5番が全選手の平均が315.3ヤードだったのに対して、600ヤード超えホールの14番は273.5ヤードだった。いかに強烈なアゲインストが吹いていたかがわかる。

 松山英樹も聖地の風に煽られた一人だ。4日間合計でOUTは14バーディでノーボギーと抜群のスコアをマークしたのに対し、インは4バーディ・10ボギー。「11番からのプレーが4日間共に、そこで耐えきることができなかった。まだこのコースを攻略できる力がなかったんだと思う」。鬼門の“to play back in”。勝負の“マンデー”バックナインでも、松山は天を仰ぎ続けていた。

 優勝したザック・ジョンソンは4日間通算でバックナインで3つスコアを伸ばしている。メジャー3連勝は逃したものの4位タイに入ったジョーダン・スピース(米国)もバックナイン通算は4アンダー。ちなみに4日間を通じて一番難度が高かったのはホテル越えのティショットを放つ17番パー4で、平均ストロークは4.655。ダブルボギー以上が43個も出ていた。

 アベレージがオーバーパーのホールは9ホール中実に6ホール。バックナインに棲む魔物との戦いを切り抜けたものにだけ、聖地の女神は微笑んだ。