数年前までポスト“タイガー・ウッズ”探しをする時代が続いたゴルフ界。しかしローリー・マキロイ(北アイルランド)の出現によりその悩みは快方に向かい、さらにジョーダン・スピース(米国)やリッキー・ファウラー(米国)、そして松山英樹などの活躍で事態はほぼ完全に鎮静化された。

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 しかし今大会ではこの年代をリードする、ディフェンディングチャンピオンのマキロイが怪我で欠場。人気の高い主役を欠いた舞台に、大会前は役者不足が懸念される声もあった。だが19日に行われた第3ラウンドを見れば、その心配が杞憂だったことが分かる。

 見ている者をくぎ付けにした第3ラウンドのバトル。バーディの奪い合いで、上位陣は目まぐるしく順位を入れ替えた。そしてマキロイに代わる主役の座を買って出たのがアイルランドのポール・ダンを中心としたアマチュアの若手たちだ。

 松山と同じ6アンダーの10位タイでスタートしたダンは、1番でバーディを取ると前半9ホールで4つスコアを伸ばすことに成功。首位タイに浮上する。さらにバックナインでも2つバーディを奪いノーボギー、最終的に12アンダーの66でフィニッシュして、首位のまま最終日を迎えることになった。

「1番ティはナーバスになった」とダンは言い、「でもプレーが開始されたらそこまで気にならかった。14番、17番のティは左からの風があって、右にはトラブルがあるのでそこではナーバスになったかな。ボギーが無くて本当にうれしかった」と、嬉々として語った。
 また6位タイにもアマチュアが食い込んでいる。スピースと同様の93年生まれのジョーダン・ニューブルーギはこの日、6バーディ1ボギーと5打スコアを伸ばして、9アンダー。十分優勝を狙える位置にいる。

 とはいえ2人が目指すハードルは低くない。アマチュアの優勝は、1930年大会の球聖ボビー・ジョーンズ以来の偉業なのである。

 しかし新世代の若者たちは怖いもの知らずだ。ニーブルーギが「リーダーボードを見るのが好きだ。モチベーションになるし、良いプレーをしようという気になる」といえば、ダンも「(優勝は)あり得ない話じゃない。勝つために必要なスコアで回ることができると思う」と自分の実力に疑いを持たない。

 この2人のほかにもマキロイと同年代、イングランドのアシュリー・チェスターズが6アンダーの26位タイ、米国人の22歳、オリバー・シュナイダージャンと20歳のフランス人、ロマン・ランガスクがともに4アンダーの45位タイとなっている。

 最終日は新世代のアマチュア軍団から目が離せない。

(提供:全英オープン公式サイト)

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