<全米女子オープン 最終日◇12日◇ランカスターCC(6,460ヤード・パー70)>

 5打差を追いつくために前半から猛チャージをかけた。米国女子メジャー「全米女子オープン」最終日。3アンダー・4位からスタートした大山志保は1番、2番で連続バーディ発進。4番で1つ落とすも6番、7番で再び連続バーディを奪い、トータル6アンダーでハーフターン。優勝の可能性を十分に残してサンデーバックナインへ突入した。

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 だが11番で1つスコアを落とすと、続く12番で落とし穴が…。「今日は悔しい気持ちで一杯」というなかでも、最も肩を落としたのが12番パー3での“池ポチャ”。「11番で3パットして…。次のホールでどうしても欲が出て、バーディーを狙いにいってしまった」と後悔する1ショットにより、ダブルボギー。後半の立ち上がりで前半伸ばした“3つの貯金”を放出してしまう。

 「でも気持ちを切り替えて、まだまだチャンスあると思って前向きにプレーできたことはすごく良かった」と16番でバーディ奪取し、最後まで追撃を諦めなかった。最終18番はボギーでのフィニッシュとなるも、グリーンに上がる際のギャラリーの暖かい声援を受け「涙が出るぐらい嬉しかった。“これがずっと続けばいいのにな”という風に思えて、幸せだった」と最高峰の舞台で5位タイフィニッシュ。優勝争いの雰囲気に包まれながらのホールアウトとなった。

 「前半3アンダーでターンしたときは“チャンスがあるな”と思ったけど、あのダブルボギーかなぁ。でも嬉しい気持ちもすごくある。充実した1週間だったし、“まだまだやれるな”と思えたのがすごく良かった」と大会を振り返った大山。「ショットにしろ、アプローチにしろ、パッティングにしろ、まだまだ“伸びしろ”がある。上に行けると思っている」。来年のリオ五輪を目指し高い理想を持って挑んでいる大山にとって、今大会の結果により、自分のやってきたことが正しかったことが認識できたことだろう。

 6年振りの『全米女子オープン』。「6年前はもう悔しくて。ヒジが痛くて、痛み止めを毎日飲みながら、練習もろくにできなかった。“米国にいってダメになった”と言われたのが一番悔しかった。“自分はこんなものではない”とずっと心の中で思っていたけど、悔しい思いがあるから今のの自分があるし、悔しい思いをしたから戻ってこれた。その気持ちがなかったらいまの自分はないと思う」。

 「借りは少しは返せた」という大山だがまったく満足していない。「結果的に5位というのは素晴らしい。でも“まだまだやれたよね”という自分の方が強い。明日から切り替えて全英に向けて頑張りたい」。

 「“若手に負けない”というか、自分が進化していってと思っている」。賞金女王にも輝いた38歳の“進化したい”という向上心は止まることはない。

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