<ミュゼプラチナム・オープン 最終日◇12日◇ジャパンメモリアルゴルフクラブ(7,012ヤード・パー71)>

 今年から国内男子ツアーに加わった「ミュゼプラチナムオープン」。その栄えある初代王者に輝いたのは、今季「THE SINGHA CORPORATION THAILAND OPEN」で4年ぶりの優勝を挙げた金庚泰(キム・キョンテ)(韓国)だった。

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 この日、キョンテは首位と4打差でスタート。前半獲ったバーディは僅かに1つ、そんな流れに優勝は半ば諦めていた。「今日は俺じゃないのかなって。残り9ホール頑張って3位以内には入ろう」。

 ところが、後半に入ると一転。10番、12番とバーディを奪取。そして13番のリーダーボードを見ると、一番上に自分の名が。「これは可能性があるなって。14番から16番までチャンスホールが続くし、もう一度集中しよう」とギアチェンジ。その言葉通りに15番から連続バーディを奪い一気に混戦から抜け出し、栄冠を勝ち取った。

 この春に子供が生まれたキョンテ。その愛息は可愛いだけでなく、ゴルフにも良い影響を与えているという。「僕はコースで怒りを表すタイプではなく溜め込んでしまうタイプ。前はストレスが翌日にまで残っていたことがあった。だけど、今はホテルに帰ってから韓国にいる子供とテレビ電話するだけで嫌なことを忘れられる。良い気分転換になってますね」と、その強さから“鬼”と呼ばれた男も今じゃすっかり良きパパだ。

 実はこの日愛息が生まれてからちょうど100日。韓国にも、日本の“お食い初め”に相当する“ペギルチャンチ”というお祝いがあり、とても大事な日という。そんな吉日に最高の結果を出せて喜びもいつもの2倍だ。

 これでやっと3週間会えていなかった我が子の顔が見られる。しかも最高の手土産を手に。だが1つだけ心配なことがある。「今日帰りたいんだけど、韓国に台風が来てて飛行機が到着できるか不安なんだ(笑)」。コースで見せた勝負師の顔はどこへやら。すっかり普通のパパに戻って家路へと急いだ。

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