<長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ 最終日◇5日◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(7,167ヤード・パー72)>

 「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」を制した岩田寛。シャイで口下手な34歳は優勝スピーチでも「この場に立つのは最後のパットより緊張します。みなさんに気持ちを上手く伝えたいけど“ありがとう”という言葉しか出てきません」としゃべるのがやっとだった。だが、心の奥底ではしっかりと自分の理想像を持っている。岩田が目指すものとは?

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 言葉は少ないが、一言をしっかり考えてしゃべるタイプ。この日の優勝会見も30分以上に及んだ。プロゴルファーとしての振る舞いに関しては、今年は調子が悪くても気持ちを切らさないように“我慢”をテーマに掲げているが、もう一つ「さわやかになりたいんです」という。

 具体的には“ギャラリーから声をかけられたら手をあげるなどのリアクションする”、“イライラする感情を表に出さない”。たしかに、昨年までと比べると歓声に小さく手を上げている姿が増えてきた。この日も「僕の中ではさわやかにできた」と少しだけ胸を張った。だけど、解説を務めた丸山茂樹、青木功からは「ウィニングパットをお先するな。カップをもらったらギャラリーにしっかり見せること」と勝ったのにお説教。プロらしいさわやかな振る舞いはまだまだみたいだ。

 プレーに関して目指すところは「飛距離は100ヤードくらい伸ばしたい」。もちろん冗談だが、「飛距離が伸びれば選択肢が広がる。480ヤードのパー4があった時に、280ヤードをスプーンで打って、200ヤードを7番アイアンで打てれば世界が変わると思う」。PGAツアーを見すえてトレーニングを続け、今大会でもドライビングディスタンス賞を獲得。ワールドクラスの飛びへは確実に近づいているようだ。

 それでも、「自分のスイングは嫌いです」。岩田といえばツアーでも屈指の美しいスイングとして知られ憧れの対象でもあるが「僕みたいになりたい人いますか?違う人を目指してほしいです(笑)」。最後まで続いた岩田ワールド。だが、一貫しているのはプロとして道を究めようとするその姿勢。アメリカにいっても、日本のどこにいってもそのスタイルが変わることはなさそうだ。

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