<長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ 初日◇2日◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(7,167ヤード・パー72)>

 河井博大は「5アンダーで回っておいてなんですが…」と思い詰めたような表情で切り出した。この日は1イーグル・3バーディ・ノーボギーの5アンダー4位タイと会心のラウンド。それでも「ここ1か月くらい調子が悪くて、手ごたえみたいなものは1ミリもない。どうやって打っていこうか…どうやってバックスイング上げようか…」と口をつくのはネガティブなコメントばかりだ。

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 14番パー4では158ヤードを7番アイアンで打ったセカンドが直接カップに消えてイーグル。「あれで少しは気持ちも楽になった」と語ったものの、前を向くきっかけにはならない。「8番では“チーピン”打ってグリーン左に外して、9番はセカンドをクリークで“チョロ”。なんとかパーを拾ったという感じ」と薄氷のフィニッシュに肩をすぼめた。

 とはいえこんな姿も、河井にとっては日常でもある。ツアーでも有数の練習の虫。「趣味が悩むことなんで(笑)」と常にゴルフのスイングを考え続けているスイング職人だ。「最近はイメージを大事にしているので、素振りをすることが多い。練習場だとボールを打ってしまうので、河川敷を探していって素振り(笑)。もうクラブドロドロですよ」。

 しかし、前日の夜には同じ広島出身の沖野克文と食事をした際に弱音をこぼすと、沖野からは「そんな気持ちでどうするんですか。今は形にこだわりすぎです。前の河井さんはそんなんじゃなかったですよ」と叱咤激励されたという。「今日は形にこだわらずに、気持ちで持っていっていました。沖野のおかげで目が覚めました」。4歳年下の後輩からの激励はこの日のラウンドの大きな力となった。

 「明日はどうやって打とうかな。とりあえず、沖野とビールでも飲みます(笑)」。明日のラウンドの答えもまた、広島県人同士の晩酌から生まれるかもしれない。

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