<日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 初日◇4日◇宍戸ヒルズカントリークラブ(7,326ヤード・パー72)>

 ひとたび罠にかかれば名手たちが“ダボ”を打ち、連続ボギーを叩き、上位からずるずると下に落ちていく…。国内メジャー第2戦『日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills』初日は多くのプレーヤーがコースセッティングに苦しむ中、開幕から好調維持する山下和宏は3バーディ・ノーボギーで切り抜ける見事なプレーを披露し、首位と1打差の3アンダー2位タイ発進を決めた。

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 3つのバーディのうち、2つは6番、15番のパー5。無理せず耐え凌ぎながら、チャンスではしっかりバーディを奪うゴルフは山下の真骨頂だ。だがそんな山下もプレー中は葛藤の連続。苦しいときに湧き出てくる“ティショットを飛ばしてセカンドでラクをしたい”という欲望と戦っていたという。

 それを“克己心”で制することができるのが、30歳半ばまで苦労してきたベテランならでの力。「飛ばそうとせず、自分のリズムを大事にしてという意識を常に。そうすると逆に距離も伸びてくるし、徐々に力が抜けてくる。そうしたらまた飛距離が伸びて」。山下の“力感のないゆったりとしたお手本のようなスイング”は崩れることはなかった。

 現在賞金ランキング5位。今大会終了時点での賞金ランク上位2人に与えられる「全英オープン」の切符を自力で手に入れられる状況にある中で、「気を抜けるホールがない。隙を見せることができないコース」での好発進となった。

 「フェアウェイキープできる回数をどれだけ増やせるか。これを4日間続けるのは大変ですね」。彼のプレースタイルに合い、今季2度の優勝争いに敗れた借りを返せるコースはここ“宍戸”かもしれない。
 
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