<〜全英への道〜 ミズノオープン 3日目◇30日◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(7,415ヤード・パー72)>

 和製リンクスを舞台に海外勢が上位を占めていく中、ミズノ契約ホストプロ手嶋多一が“66”の鮮やかなチャージを披露した。トータル12アンダーまで伸ばして堂々のフィニッシュ。1986年当時ミズノ契約の中嶋常幸以来の、ホストVに王手をかけた。

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 この日はティショットを右ラフに外した1番でボギーが先行。続く2番パー5も「ボギーチャンス(笑)」。なんとか1メートルのパットを沈めてパーを拾うと、後半へ向けて少しずつギアアップした。5番からは5メートルを沈めたのを皮切りに怒涛の5連続バーディで一気に首位タイ。後半も難関の14番で約5メートルのパーパットをねじ込む粘りを見せると、16番、17番は連続バーディでギャラリーとラウンドを見守ったミズノの関係者をおおいに喜ばせた。

 「今日に関してはパターが良かった」。この日はわずか22パットにまとめたグリーン上で手嶋を導いたのが、開場以来このコースに務めて25年。ベテランのハウスキャディ三島千春さんだ。三島キャディと手嶋のコンビはこれで4年目。初年度の2012年に5位タイに入ると、翌13年は19位タイ、昨年も9位タイと続けて好成績が出ていることから、大事なホスト大会でミズノブルーのバッグを預けている。

 特にライン読みが絶妙だ。「自分の思ったラインと違うことを結構言われる。明らかにスライスすると思ってたら、フックですって言われて。“うっそ〜”って思って打つとホントにフックする(笑)」。フィーリング派の手嶋は基本的にはライン読みは自分でするが、このコースに関しては三島さんの力が必要不可欠。細かい傾斜も的確に指示してくれるだけに、ことグリーン上では手嶋も頭が上がらない。

 手嶋にとっては契約メーカーが主催する春の大一番。昨年5年シードを手にしたことで「オフは怠けてしまった」と恥ずかしそうに笑みを浮かべるが、“日本一球を打たないプロ”としておなじみの46歳は「試合の中で上げていきたいタイプなので。そうやってやっていける根拠のない自信はある」としっかり調子を合わせてきた。

 昨年の日本プロ日清カップの優勝も同時期。「今年は内容が良いので、落ち着いてプレーができている」とこの人には珍しく自信ものぞかせる。「(明日の)プランはないですね(笑)。今日みたいに前半伸ばしてバック9で耐えられればと思います」。悲願達成を前にしてもいつも通りひょうひょうと語ってコースをあとにした。

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