<関西オープンゴルフ選手権競技 3日目◇23日◇名神八日市カントリー倶楽部(6,900ヤード・パー71)>

 裏街道から強烈な追い込み。ようやく賞金王のお目覚めだ。3日目をトータル1アンダーの39位タイからスタートした小田孔明が8バーディ・1ボギーの“64”でこの日ベストスコアタイをマーク。トータル8アンダーまでスコアを伸ばして11位タイと上位争いに食い込んで見せた。

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 大きな注目を集めて迎えた2015年シーズン。しかし、開幕から54位、51位、41位と低調な成績が続いていた。ディフェンディングチャンピオンとして海外勢の連勝を止めると意気込んだ今大会も下位での予選通過。フラストレーションばかりが溜まるラウンドが続いていた。しかし、この日は一転して大爆発。「待ちに待った、久々の良いゴルフ」。そのキッカケをくれたのは誰よりも身近な存在だった。

 「嫁さんですよ。昨日終わった後に“あかんわー”って電話したら、“テレビで見てる感じだとスイングがすごく速くなってるよ”って。あーそうかぁと思って今日は1つ1つ丁寧にやろうと思った。ティショットからパットまでしっかり後ろからラインを読んで、タイミングをゆっくりやろうと思った」。効果はてきめんだった。

 3歳年下の扶美さんはゴルフに詳しいわけではない。「キャディも気づかないくらいだったけど、周りから見るとそうだったのかと。開幕から調子が悪かったから雑になっていたのかも」。調子の悪い時はいつでも客観的な目でアドバイスをくれる、「最強のコーチです(笑)やっぱりさすがやなと」。

 扶美さんがくれるのはアドバイスだけではない。「いつも怒られてます。今週も“意地を見せてきてって”」と苦笑いだ。だが孔明もその思いは十分にわかっている。「ミズノオープン」と重なる来週の日曜日の小学校1年生の息子の運動会にもいくことはできない。だからこそ、強いパパの姿をテレビから子供たちに見せて欲しい。愛ゆえの叱咤激励だ。

 最後は「やっと褒められるかな」とくったくのなく笑った賞金王。今日の帰り道はどんな報告をするのだろうか。

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