<関西オープンゴルフ選手権競技 初日◇21日◇名神八日市カントリー倶楽部(6,900ヤード・パー71)>

 国内男子ツアー「関西オープン」が滋賀県にある名神八日市CCを舞台に開幕。予選会を通過して今大会への出場権をつかみ、プロとしてツアー2戦目に挑んでいる藤田大(ふとし)が4バーディ・1ボギーの“68”で回り、3アンダーの5位タイでフィニッシュ。「パターが良かったですね」とまずは好位置で終えた18ホールを振り返った。

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 1977年生まれの37歳だが、プロ転向は2011年。2000年に日本オープンでローアマチュアを獲得すると、古賀ゴルフ・クラブで開催された2002年の日本アマでは池田勇太、宮里優作らが出場する中、24歳でアマ最高峰タイトルを手にした。その経歴も異色だ。日本アマを獲得する前まではゴルフ雑誌の編集者としてツアーを取材する日々。「クラブが好きだったんです」と選手のクラブセッティングの撮影などをこなしていた。

 日本アマ獲得後は横浜カントリークラブに所属。2011年にプロに転向する前まではキャディマスターとして業務にあたりながら、アマ競技に出場を重ねていた。しかし、「アマチュアに面白みがなくなった。もうちょっとレベルの高いところでやりたい」とプロへの憧れを抑えきれず、09年の日本ミッドアマを制してアマ3冠を達成したのを機にプロ転向を決意した。

 当時は4歳と1歳の息子2人を抱える身。30歳をすぎてからの決断はもちろんリスクもはらんでいたものの「応援してくれる人もいて、家族もやればいいと言ってくれた」。収入は30%減となったが、悔いはなかった。だが、わがままを通してプロに挑戦するにあたり期限を設けた。「あと1、2年でプロとして試合に出られる位置にいなければやめる」。出場資格を決めるQTは過去5度出場しているが、一度も通過できていない。今年は正念場とも言えそうだ。

 先週の「日本プロゴルフ選手権 日清カップヌードル杯」でプロとしてレギュラーツアーに初出場。練習ラウンドでは同じ横浜CC所属の野仲茂にプロとしての戦い方を学んだ。「やはりショットが良い悪いは別にして、数字につなげていくのがすごい。プロとしての姿勢みたいなものを教えてもらった」。1打で何百万円も変わってくるプロの世界。アマ時代ではなかった緊張感と戦えるのも、藤田自身が望んだ環境だ。

 37歳は藤田でなくても将来へ不安を覚える年齢。それでも、「今はとにかく一生懸命やっているだけ。目の前のことを全力でやっていかなければ。甘い世界ではないので」と今はゴルフにのみ全精力を傾ける。もしやめることになったら?「その時考えますよ(笑)」。挑戦を続ける藤田に、最後まで迷いはなかった。

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