<日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯 3日目◇16日◇太平洋クラブ 江南コース(7,053ヤード・パー71)>

 2007年の日本アマチャンピオン。今年はQT7位の好成績でツアー前半の出場権をつかんだ28歳の小林伸太郎がこの日全選手ベストタイとなる“64”で回り、トータル1アンダー58位タイからトータル8アンダーの12位タイに急浮上を果たした。

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 「良いパットが入ってくれた」とこの日はグリーン上のプレーが冴えた。1番パー5では3メートルを沈めて「気持ちよく」スタートを切ると、続く2番では5メートルを沈めて連続バーディ。8番、12番とミドルパットをきっちり決めて浮上を果たした。13番パー5では約238ヤードのセカンドを3メートルにつけてイーグル。16番でバーディを奪って好ラウンドを締めくくった。

 177センチ80キロの体から、迫力のドライブを繰り出す大型プレーヤー。13°にロフトを立てたRBZ 3番ウッドで、時にはドライバー並みの300ヤード近くを飛ばし周囲を驚かせる。しかし、その性格は繊細にして真面目。それは独特のクラブセッティングにも表れている。

 ゴルフ中古ショップチェーン最大手のゴルフパートナーや、所属先などからサポートは受けているもののクラブ契約はフリー。ドライバーはSLDR-S、アイアンはミズノMP59で、ピッチングウェッジだけタイトリスト・ボーケイ。2本のウェッジはキャロウェイのマックダディ2をすべて自分で選ぶこだわりぶりだ。ボールはカバーの微妙な硬さが気に入っている昨年モデルのタイトリストPRO V1xをあえて使用している。

 そして、目を引くのがアイアン1本1本にかけられたヘッドカバー。こだわって選んだものを長く使いたいという思いから、練習ラウンドを共にした桑原克典の真似をして1か月ほど前から使い始めた。“アマチュアみたい”と言われることもあるが、小林はどこ吹く風。「逆にプロらしいでしょ」。道具を大切にするのはどの世界でもトッププロの共通事項だ。

 一昨年に参加した五輪強化合宿で鈴木規夫に低いボールの打ち方を教わった。PGA副会長の植田浩史には合宿に押しかけてマネージメントの重要性を叩きこまれた。今週バッグを担いでくれるのは水巻善典のキャディ樋口さん。「色んなプロに頭下げて教えてもらっている。レジェンドの方々には本当にお世話になっています」と感謝を口にする一方で、「誰かの真似だけしていても上手くいくわけではないので、自分らしいプレーをしたい」と芯の強さも持ち合わせている。

 目下の目標はシード権の確保。「今年がチャンスだと思っています。シードを獲ることがお世話になった方々への恩返しにもなると思う」。この日の爆発を結果につなげたい。

【小林伸太郎のクラブセッティング】
ドライバー:テーラーメイド SLDR-S 9°(FUJIKURA ROMBAX TYPE S 75X)
3ウッド:テーラーメイド RBZツアー 13°(ROMBAX 7V05)
ユーティリティ:タイトリスト 910H 17°(MATRIX KUJOH) 19°(PROJECT X 7.0)
アイアン(4〜9): ミズノ MP59 (PROJECT X 7.0)
PW:タイトリスト VOKEY 46-08 (PROJECT X 7.0)
ウェッジ:キャロウェイ MAC DADDY2 52°58°
パター:オデッセイ ホワイトダマスカス330M
ボール:タイトリスト PROV1x

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