<フジサンケイレディスクラシック 最終日◇26日◇川奈ホテルゴルフコース 富士コース(6,367ヤード・パー72)>

 国内女子ツアー「フジサンケイレディスクラシック」で見事ツアー初優勝を挙げた藤田光里。栄冠をもたらしたのは何よりも“最後まで諦めない”気持ちだった。

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 昨年、史上初となるファイナルQT1位&新人戦優勝と鳴り物入りでツアーに本格参戦した藤田。「ニチレイレディス」では2位、「日医工女子オープン」では3位に入るなど、期待に違わぬ活躍で賞金シードを獲得した。そして迎えた2年目。昨季の後半から悩んでいたショットへの不安も解消して新たなシーズンに臨んだ。

 だが初戦から好不調の波が大きく、成績が安定しない。開幕戦では2日目に“69”を出すも最終日に“76”。翌週以降も手首の違和感が相まってムラのある戦いが続いた。

 そして4月の「ヤマハレディース」では初日に4アンダーと2位スタートを切ると、翌日も2位と上位をキープした。だが、3日目にまさかの“83”で優勝戦線から脱落どころか予選通過者の中でワーストスコアでラウンド。その時に大江順一キャディからあることを説かれる。

 「途中で諦めては駄目。最後まで一生懸命戦わないと。“藤田光里はいつか崩れる”って周りから思われてはゴルファーとして良くないし、“自分もいつか崩れる”と思うと本当に崩れるようになっちゃうよ」。

 それを聞き、改めてヤマハでのプレーを「本当にもったいないことをした」と反省。そしてその翌週の「スタジオアリス女子オープン」からは新たな目標を3つ立てることにした。「気持ちで負けないこと。ボギーを打っても切り替えて笑顔でラウンドする。そして途中で挫けることなく3日間アンダーパーで回ること」。

 すると今までのような“大叩きの日”はなくなり、首位で最終日を迎えた同大会では前半2オーバーも諦めずに後半5つのバーディを重ねて2位に。次の「KKTバンテリンレディス」では初日に25位と出遅れたが、そこで諦めず4位フィニッシュと見違えるようになった。

 そうして迎えた今大会。優勝争いをする中、チャンスを決めれなくても、ボギーを叩いても笑顔で踏ん張った。「良い位置で最後まで諦めなかったのが今回優勝できた理由だと思います。挫けそうになったけどキャディさんから“ここで折れなきゃ良いことあるかもよ”と言われて何とか堪えられた」。その言葉通り、頑張った藤田には神様から大きな大きなご褒美が送られた。

 先週の試合の後、藤田はブログにこう綴っている。「その週の自分の目標をクリアすること。それが今の私に出来ること」。自分のやるべきことを見失わずに掴んだ悲願の初優勝。それは精神面の成長がもたらせた栄冠だった。

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