ジョーダン・スピースがマスターズ新記録となる4日間28個のバーディを奪い、初日から最終日までリードを守りきってメジャー初制覇を果たしました。 1997年にタイガー・ウッズが勝った時と同じ弱冠21歳です。

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そのスピースが実践するパッティングスタイルは「クロスハンド」、英語だとクロスという表現は正しくないという意見もあり、専門家は「LEFTHAND LOW(左手が下)」という呼び方を優先しています。最近は男子プロ、女子プロなどトッププロの実践派がまた増えてきていて注目されるようになっていますね。

男子だとスピースの他に、メジャー3勝のパドレイグ・ハリントン(アイルランド)やツアー17勝(2003年全米オープンを含む)のジム・フューリクなどが長年に及ぶプロキャリアでずっとクロスハンドスタイルを続けています。

全英2回と全米プロを制しているハリントンはクロスハンドパッティングの利点としてアドレスポジションで左手を下に置くことで肩のラインを水平にして振り子ストロークができることと説明しています。

フューリクは父マイク氏の薦めでゴルフを始めた時からクロスハンドを実践。父は「左手よりも右手を下にして握りなさい。 そして右手の人差し指をシャフト添えるようにするといいと教えてくれました」と語り、「肩の動き主体でパターヘッドをコントロール出来るのが利点。 手先で「SLAP」、急にパンチが入ってしまう事を防げる」と詳しく説明しています。

ジョーダン・スピースの利き手は左。リトルリーグ時代はサウスポーのピッチャーとて活躍。スピースにとっては距離感をつかむイメージを左手の甲で感じているのかもしれませんね。彼のスイングコーチ、キャメロン・マコーミック氏は「彼のクセとしては肩のラインが目標よりも左を向いてしまう事があるので、この点はいつもチェックをしている」とプロ転向時の雑誌にコメントしていました。

マスターズでも注目されましたが、スピースの独特なパッティングスタイルは目線の動かし方です。1.2メートル(4フィート)よりも短いパット時にはボールを打つときに目線はボールではなく目標を見ています。 真っすぐなラインだとカップの中央ですが、曲がるラインだとカップではなく狙いのスポットを見つめるということになりますね。ショートパットに問題を抱えている人にはやってみる価値はありそうです。(いきなりコースでトライするのではなく練習グリーンで慣れてからに試した方がいいでしょう…笑)

過去の名手の言葉を探していると…アーノルド・パーマーやゲーリー・プレーヤーも実はこの握り方のパッティングスタイルを最初からしていれば良かったと話していました。

私はクロスハンドのパッティングの一番の利点は飛行線後方から見て肩のラインだけでなく両ヒジのラインを目標に向かって並行に構えることだと思います。

通常グリップでヒジを曲げて構えてしまうと右ヒジの方が前に出てしまうケースが多く左ヒジのラインは目標よりも左を向いてしまい、結果的にカット軌道になりやすいですよね?これを防ぐために左のヒジを伸ばして構えるツアー選手は多いんです(例としてはフィル・ミケルソン)。ぜひ皆さんも飛行線後方から確認してアドレス時に肩だけでなくヒジのラインがどうなっているかををチェックしてみてください。

文:アンディ和田

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