今季から米国女子ツアーに本格参戦を果たす横峯さくら。結婚を機に新たなステージへ踏み出す日本女子ゴルフ界のエースに多くのゴルフファンも注目している。そんな中、さくらのゴルフを二人三脚で作り上げてきた父・良郎氏が海を渡る娘へ率直な思いをつづった。

さくらへ

お父さんはね、コーチとしても、イチギャラリーとしても本音はさみしい。さくらが日本ツアーにいないことがさみしいんよ。今は若手もいっぱい出てきているし、今年はあの連中をどうやってさくらがやっつけるかすごく楽しみだった。

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ウチの琴乃とか本当にタケノコみたいに若い選手がどんどんでてくる中で、今までさくらには福嶋晃子さんとかがいたわけだけど、今度はさくらがどう胸を貸すかを楽しみにしていたんだよね。あとは強い韓国勢からもなんとか頂点を奪回して欲しいという楽しみもあったからね。

でも、29歳になって、ツアーで戦うようになって10年たって、男もできて(笑)結婚すると。今までは1人だったけど、今度は2人になった。1人だったら絶対アメリカには行かなかったと思う。2人で話して“やろう”となったから行くことにしたんだよな。2人で決意したことだからしかたがない。いくら親でも強制はできないしな。じゃあ、アメリカでどこまでやれるかやってみろ。

ゴルフに関して言えば、アメリカツアーは基本が4日間競技だし、オフと試合の切り替えが重要。体力的にもきついし、移動もそう。芝も環境も言葉もそうだし、色んなことが変わる中でやらなければいけない。成功している人もいるけど、失敗している人もたくさんいるから、そういう環境でどこまでやれるかだな。

でも、さくらは日本ツアーではほとんど予選落ち(101試合連続予選通過記録を保持)をしなかったわけだし、どんなコースでもどんな芝でも、その部分はクリアできると俺は思う。他の選手は得意なコースではいい成績をだせるけど、苦手なコースでは予選落ちをする。だけど、さくらはどんなコースでも対応できたわけだから、自信を持っていいと思う。

普通にやればベスト20くらいには入ることができるレベル。注意して欲しいのはまわりの目だ。今までさくらにはギャラリーの味方が多かったじゃん。日本での活躍にはそういう“気”というようなものもあったと思う。

だけど、今度は向こうからすれば“よそもん”だ。日本でやってる韓国の子達と一緒。日本ではどうしても日本人をひいきするわけだから、それと同じような状況でできるかどうか。日本ではウィニングパットなんかでも「あ、応援してくれてるな」って“気”を感じると思うけど、今度はそういうのがなくて本当に自分がイチからやらないといけないワケだからね。

でも、さくらは他のことはたいしたことないけど、ゴルフに関しては妥協しないことは誰よりも知っている。だから、出場権がない試合でもマンデーからでも出てやろうという気持ちを持っていると思う。その気持ちがあれば大丈夫だと思う。

最後に俺から言えることは、プライドを持ってやって欲しいということ。こっちで101回も連続で予選を通っていたのに、向こうでポンポン予選落ちしたら“なんだ、そんなレベルの低いところでやってたのか”とまわりがなるし、日本で23勝もしたわけだからそのプライドを持ってやって欲しい。日本ツアーを代表していくつもりで、藍ちゃん達と一緒に日本旋風を巻き起こさにゃいかん。

横峯良郎

<ゴルフ情報ALBA.Net>