<ゴルフ日本シリーズ JTカップ 3日目◇6日◇東京よみうりカントリークラブ(7,023ヤード・パー70)>

 首位と1打差の4位タイで迎えたムービングデー。賞金王への歩みを進める小田孔明は2バーディ・2ボギー・1ダブルボギーの“72”でスコアを2つ落とし、トータル2アンダーの9位タイに後退した。

小田孔明、4位Tに後退「賞金王への道は、遠いなあ」
 前半から2つのバーディが先行する上々のスタート。だが、ここ数週間続いている賞金王への重圧はホールを重ねるごとに小田の体を支配した。「ただ優勝争いをしているならもっと普通のゴルフができていると思う。体が思うように動かないんですよ。何と言っていいか…。最後の試練ですね」。8番、10番とボギー。後半は完全に足が止まった。

 最終18番ではグリーン右サイドのバンカーにつかまったボールが砂に8割ほど埋まる最悪のライ。力づくでアゴまで出して3打目でグリーンに乗せるも、約2メートルのボギーパットはカップを外れダブルボギーフィニッシュ。今にも雨が落ちそうな曇り空を仰いでガックリと肩を落とした。

 プレッシャーの影響が最も出たのは、繊細なタッチが求められるグリーン上だ。「今までの自分なら打っていけるところも、手が動かなくてショートばかりしていた」。この日の小田のパット数はワーストタイの34パット。「これだけドライバーが真っすぐ行っていてオーバーパー打つなんて」。もちろんゴルフ人生で初の経験だ。

 だが、はち切れそうなプレッシャーを抱えながら残すは18ホールまでこぎつけた。賞金王の可能性を残す藤田寛之、近藤共弘、岩田寛はそろって優勝戦線から脱落。限りなく小田の賞金王戴冠の可能性は高まった。それでもその表情に笑顔はない。「僕が有利なことはわかっているんです。とにかく明日は意地でもアンダーで回りたい。5アンダーくらいだして笑って賞金王になりたい」。プレッシャーも乗り越えて。“らしい”攻めのゴルフで締めくくってこそ、初の栄冠が輝くはずだ。

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