自身がホストを務めるツアー外競技「ヒーロー・ワールドチャレンジ」で競技復帰を果たすタイガー・ウッズ(米国)。11月に新コーチ、クリス・コモと契約を結んだこともあり、その“新スイング”には注目が集まっているが、ALBA.Netではウッズのスイング連続写真を入手。ツアープロコーチの堀尾研仁に分析してもらった。

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 まず、堀尾が分析した大きな変化は、「全盛期のスイングに戻ってきている」ということ。ウッズの全盛期といえば、年間9勝を挙げ、年をまたいだメジャー大会4連勝“タイガースラム”を達成した2000年が思い出されるが、現在のウッズのスイングは、まさにその頃のものに近づいているという。

 「アドレスは、自然な前傾で、適切な体重配分になっていますし、バックスイングも以前のフラットな軌道と比べて、理想的なプレーンを描いている。ボールをよりストレートに打ち出せるスイングになっていますね」。後方からの連続写真を見ていくとわかるが、ダウンスイングでは腕と重なるようにクラブが下り、インパクトではヘッドとボールが重なるように抜けている。「ここ数年悩まされていたティショットの大きな曲がりが改善される可能性が高いです。また、強いタイガーが見られるかもしれません」。

 しかし、新コーチと契約して間もないウッズのスイングが、なぜこうも短期間で大きな変化を遂げたのか。それについて堀尾は、スイングを改造するのではなく、“戻している”からだと話す。「新しいものを作るのは難しいですが、スイングを戻すという作業は、早くフィットするものです。なぜなら、スイングが変わっていったとしても、身体には過去のスイングの感覚が残っているからです。おそらく、今回のスイングをものにするのに、そんなに時間はかからないのではないでしょうか」。

 大会開幕前、共同記者会見に臨んだウッズは、現在取り組んでいるスイングを「新しくも古きもの」と話した。かつて、圧倒的な強さでツアーを席巻した強いタイガー・ウッズが復活するのか。その第一歩は、全盛期のスイングを取り戻すことから始まる。


解説・堀尾研仁
71年生まれ。02年よりツアープロコーチとして活動。多くの選手の優勝に貢献し、現在は、ゴルフイベントやゴルフコンテンツ制作など幅広く活躍している。

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